国内外の国際バカロレア実施校調査及び美術館博物館等社会教育施設での教科横断的な学習活動の調査を継続した。 1)国内調査 沖縄尚学高校,群馬国際アカデミーを調査した。ディプロマプログラム(DP)卒業資格の1つである展示会の実態調査を行った。初等課程(PYP)では高知県香美市立大宮小学校を調査した。 2)海外調査ドイツ,香港,ベトナムのIB実施校及び社会教育施設を調査した。ドイツでは,ストライキ等で計画を変更した。ベルリン日本人学校,ベルリン自由大学を調査した。香港のカナディアンインターナショナルで授業参観及び担当教員のインタビューを行った。PYP(初等課程),MYPの授業参観,DP美術科教師,TOK教師のインタビュー等で教科横断的,探究的な概念理解の教育を行っているIB教育について理解できた。ベトナムのホーチミン市国際学校及び博物館等を調査した。ここでは,MYP,PYPの授業参観,担当教師のインタビュー,校長,副校長との意見交換を刷る機会を得た。多国籍の生徒が在籍するIB実施校について,運営方針も知ることができた。生徒によるミュージカルを参観した。日本でもドラマ教育の導入が議論されている中,有意義な調査となった。 3)ドイツ,ベルリン,ボンの美術館博物館の展示等を国際バカロレアの視点から調査した。昨年度訪問したラウテンシュトラウフ・ヨーフト博物館のギャラリーツアーを参観する予定であったが,ストライキのため中止したが,昨年度の調査内容をまとめ紀要にして公表した。香港ではM+美術館の教育普及担当から美術館教育について話を聞き,小学生向けギャラリーツアーを参観した。ベトナムでも複数の博物館等を調査した。 4)1月に国際バカロレア美術教育の研究協議会を都内で開催し,本研究の成果を発表することができた。調査を行った学校の美術教師及び大学研究者がパネラーとなりIB美術について紹介した。
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