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2021 年度 実績報告書

中等国語科における批判的読解・表現力の形成的評価に関する比較調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02732
研究機関広島大学

研究代表者

間瀬 茂夫  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90274274)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード中等教育 / 批判的読解力 / 文学 / 批評文 / 論証
研究実績の概要

本研究では、世界の中等教育段階の母語教育で,現実的な文脈で有効に働く高次の言語能力「批判的読解力」を身につけさせることが重要な課題となってきているととらえ、研究の目的を,日本と国際バカロレア,欧米の授業における批判的読解・表現力の形成的評価のあり方について,比較調査を通して、それぞれの特徴を明らかにすることを目的とした。しかし、COVID-19のパンデミックにより、現地を訪問しての授業観察は、行うことができなかった。そこで、研究の目的は保持しつつ、研究の計画と方法を変更し、次のことに取り組んだ。文学テクストの読みの授業を対象とすることにした。
海外については、文献調査に切り替えた。アメリカにおける詳細な授業過程の分析をテーマとする研究(Goff;2018)を対象とした。一人の教師による文学テクストを取り上げた単元において、作品のみならず、歴史的な背景に関する資料を読み、単元のはじめに書いた文章と終末に書いた批評文について、論証性の観点から評価を行っていた。
国内については、近隣の高校において、授業観察および教師へのインタビューを行った。1年次で作成した批評文を教材にして、3年次において別の作品に関する批評文を作成する授業を行い、長期に渡る変化をふまえた評価を行っていた。国内の国際バカロレア校での授業観察は、新たに行うことはできなかった。
アメリカ、日本、どちらも論証性を観点とした評価をルーブリックを用いて行っていた。
一方で、オンラインによる授業研究の可能性を探るため、複数台のビデオカメラによる映像および複数のマイクロフォンからの音声を状況に応じて切り替えながら、パソコンに取り込み、オンライン会議ソフトを通じて配信するシステムの構築を行い、附属学校において試行した。音声の映像の配信は十分な質を得られたが、音声の明瞭さに課題が大きいことが判明した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 論理を観点とした文学作品の読みの授業の検討─「海の命」の場合─2022

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      学校教育

      巻: 1255 ページ: 38-43

  • [雑誌論文] 「言葉による見方・考え方」の学びを実現する国語科学習指導の課題2022

    • 著者名/発表者名
      間瀬茂夫
    • 雑誌名

      国語教育研究

      巻: 63 ページ: 141-147

  • [学会発表] 生徒の学習特性に応じた評論文の読解方略指導の課題2021

    • 著者名/発表者名
      登城千加、間瀬茂夫
    • 学会等名
      第140回全国大学国語教育学会
  • [図書] 中学校国語科教育2021

    • 著者名/発表者名
      甲斐雄一郎、間瀬茂夫他
    • 総ページ数
      239
    • 出版者
      協同出版
    • ISBN
      978-4-319-00357-0

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公開日: 2022-12-28  

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