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2021 年度 実施状況報告書

AL型教科学習と連関するPBL型総合学習のカリキュラムマネジメント研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02738
研究機関東京電機大学

研究代表者

広石 英記  東京電機大学, 工学部, 教授 (80246652)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードPBL / プロジェクトベース学習 / カリキュラムマネジメント / 社会実装
研究実績の概要

「未来の創り手となる資質・能力」を育むという日本の教育改革の理念を実現するためには、自律的なPDCAによって主体的・能動的に現実的課題に取り組むプロジェクトベース学習とAL型教科学習の有機的な連携が必須の要件と考え、主に米国のチャータースクールを中心にPBLを研究してきた。
その成果として、育成したい資質、能力とそれに最適な学習方法の関連性を提示するとともに、汎用的スキルをモニタリングする自己評価ツール「規準生成型ルーブリック」の構想・開発などを行ってきた。
さらに、今までの調査資料やPBLの支援経験をもとに、探究学習が、単なる調べ学習になっている日本の総合的な学習の時間の学びのパッケージ化の問題点を考察し、それを超える探究学習のあり方として、現実的な課題に挑戦し、具体的現実に実際的に関わり、社会実装を試みたり、関係者からの真正な評価を受けることによって、生じる苦悩や葛藤、挫折や失敗も大切な学びの機会であるという発想を転換(失敗学的な発想)したプロジェクトベース型の探究学習の授業デザインを理論的に研究しつつある。
本来であれば、海外PBL先進校の実態調査を進め、より具体的なPBL型探究学習の支援ツールの開発に注力する予定であったが、今回のコロナ禍という事態によって、実質的に最近2年間は、海外実践校の訪問調査が実施できない状況である。
そのために、日本国内のPBLの先進的事例研究として、ドルトン東京学園や軽井沢の風越学園の訪問調査を行い、日本の学校教育制度(学習指導要領の規定内)に適応したPBL型探究学習の新しい一つの類型を構想しつつある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

基本的に本研究を進める上で、海外のPBL実践校へ訪問調査を行い、実際に使用されている一次資料の収集、アドバイザー教員及びプロジェクト学習を行なっている学生・生徒へのインタビュー、授業実践の観察は必須の要件である。
コロナ禍によって、この海外実践校への訪問調査が実施できないことによって、調査研究の進捗は遅れている。その遅れを補うために、国内の実践校への訪問調査を行なっているが、ここにおいても、コロナの感染状況によって、直前での学校訪問の中止などを余儀なくされている状況である。

今後の研究の推進方策

この遅れを取り返すために、研究期間の延長を申請し、海外渡航の緩和や、学校訪問の全面的な開始などの際には、集中的に調査研究を進める予定である。
さらに、海外渡航の緩和の時期が未確定である現状に鑑み、国内の複数のPBL先進的実践校にすでに訪問調査の打診を行い、訪問時期を現在、調整中である。

次年度使用額が生じた理由

2019.2020年度は、コロナ禍によってPBLの海外先進校の訪問調査が、実施できない状況が続いている。代替措置として、国内の先進的なPBL実践校への訪問調査を実施しているが、その多くの対象校も、コロナ感染症の状況によって、突然の訪問調査の断念や延期が続発している状況で、フィールドワークがなかなか進まない状況である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] スクールポリシーを具現化するPBL型探究学習のデザイン2021

    • 著者名/発表者名
      広石 英記
    • 雑誌名

      東京電機大学総合文化研究

      巻: 19 ページ: 19,26

  • [学会発表] コロナ禍で問われたPBLとレジリエンス - レジリエントなPBLは、学習者のレジリエンスを育む -2021

    • 著者名/発表者名
      広石 英記
    • 学会等名
      日本教育方法学会 第57回大会
  • [学会発表] スクールポリシーを鮮明化する探究学習のデザイン ― 多様な学びをつなぐPBL型探究学習―2021

    • 著者名/発表者名
      広石 英記
    • 学会等名
      日本教育学会第80回大会

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公開日: 2022-12-28  

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