研究課題/領域番号 |
19K02772
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
永添 祥多 近畿大学, 産業理工学部, 教授 (90461483)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 江戸文化 / 徳川将軍 / 日本史教育の教育課程 |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス蔓延の影響により、十分な調査活動が実施できなかったが、令和3年11月に京都府教育委員会への調査は実施した。その他、伝統文化関連書籍の購入を行った。令和3年度は、政治史も含めた広い意味での江戸文化の特質の解明やその教材化を中心とした研究活動を行った。 研究目標は、江戸時代の政治史の特質の解明、特に、将軍を中心とした幕府権力構造の解明や将軍による文化活動を中心とした解明を行った。その結果、幕府官僚体制が確立したのは江戸中期、8代将軍吉宗以降であり、これ以降は将軍の賢愚に関わりなく、幕政が遅滞なく展開していることが分かった。さらに、歴代将軍の中には、5代綱吉、6代家宣、10代家治、11代家斉のように江戸文化の発展に直接・間接的に貢献した人物が存在し、彼らの影響力は少なくないことも分かった。このような研究成果を実際に大学などの学校現場での教材化するための有力方策として、教科書の執筆を現在行っている。令和4年4月には『徳川将軍の治世と人物像』と題する単著を刊行予定である。この書籍は大学の教養科目の日本史の授業で使用予定である。さらに、小中学校や高校での江戸文化の教材化による副読本などの刊行も予定している。このように、本年度は、大学から小中学校、高校での主に日本史教育の教育課程を通じて、江戸時代の文化をいかにして教材化するかということを中心として研究活動を行った。令和4年度は、沖縄県における伝統文化教育を中心研究課題として研究活動を展開する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
最大の原因は新型コロナウイルス蔓延による現地調査活動が十分に実施できなかったことにある。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は、先行研究のほとんど存在しない、沖縄県における伝統文化教育と京都府・京都市におけるについて、集中的に調査予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス蔓延による現地調査活動が十分に実施できなかったため。
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