研究課題/領域番号 |
19K02774
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研究機関 | 九州女子大学 |
研究代表者 |
谷口 幹也 九州女子大学, 人間科学部, 教授 (30335830)
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研究分担者 |
中村 紗和子 九州女子大学, 人間科学部, 講師 (20747422)
村上 太郎 九州女子大学, 人間科学部, 講師 (20762074)
藤原 伸彦 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60333564)
今津 尚子 九州女子大学, 人間科学部, 准教授 (80817073)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 絵本 / アート / ICT / アクティブラーニング |
研究実績の概要 |
2020年度は、コロナ禍の影響を受け予定を変更し研究を行った。研究実績は以下の通りである。 I〈絵本〉の特性とアクティブラーニング型保育者養成/保育者養成機関で学ぶ大学1年次生が、主体的に絵本に出会い、その特性や保育教育現場で活用法を探求し、学ぶためのオンデマンド授業を開発する。絵本を活用した保育教育活動支援のための大学初年次教育用テキスト『私の大切な絵本の思い出』を発行した。 Ⅱ〈現代アート〉の特性とアクティブラーニング型保育者養成/保育士資格・幼稚園教諭免許取得に必要となる「図画工作」の授業内で現代アートの特性である「コラボレーション」「サイトスペシフィック」「ティンカリング」等に着目した授業実践を行い、学生の学修成果分析に関わる基礎データを収集し分析を行う。 Ⅲ〈ICT〉の特性とアクティブラーニング型保育者養成/ICTを活用したオンデマンド学習のコンテンツを開発し、授業支援システムWebclassのを活用した学生同士の学びの共有、反省の支援方法を開発した。研究対象授業では「絵本に出会い直す」「絵本の魅力を伝える動画を企画・制作する」「動画を発表・披露する」の三階梯を設定し、学生それぞれが自身の特性や強みを確認し、グループに貢献するための動機づけの工夫と具体的な行動のための方途を言語化するプログラムを確立する。 Ⅳ〈絵本/現代アート/ICT〉領域横断によるアクティブラーニング型保育者養成の構築/Ⅰ~Ⅲの研究アプローチを関連づけ、アクティブラーニング型授業「絵本からはじまるプロジェクト学習」=「現場で働く保育・教育者が絵本の新たな魅力を知り、その活用法を知ることができる動画を作成する」学習法を開発する。本年度の研究からICTを活用したドキュメンテーションを通じて、PBL型協働学修における学修効果や体験の深化を促す可能性の示唆が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で当初予定していたインタビュー、海外調査が実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
研究課題である〈絵本/現代アート/ICT〉領域横断によるアクティブラーニング型保育者養成の構築に向け、2020年度内に開発したアクティブラーニング型授業「絵本からはじまるプロジェクト学習」=絵本の新たな魅力を知りその活用法を知ることができる動画作成するプロジェクト学習の検証と改善を行う。2020年度内の行った上田信行氏を招聘したフォーラムで得た「プレイフル・シンキング」に関する知見をもとに、以下の三項目、①【プレイフル・ラーニング(本気で遊び、真剣に楽しく学ぶ)】 ②【コラボレーション(仲間と協働する)】 ③【リフレクション(気づきと学びを省察する)】を基軸とするアクティブラーニング型保育者養成の授業及びカリキュラムを構築する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定した海外調査、インタビュー調査が実施できなかったため。
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