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2021 年度 実績報告書

水書用筆を活用したICT教材及び授業開発と水書用筆を組み入れた書写指導の理論構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K02779
研究機関千葉大学

研究代表者

樋口 咲子  千葉大学, 教育学部, 教授 (00431734)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード水書用筆 / 書写運筆動画教材 / 片仮名運筆動画教材 / 点画のつながり / 基本点画 / 基本点画の選定と永字八法
研究実績の概要

令和3年度の研究は以下の3点である。
1点目は、動画教材を作成し、WEB上で公開して誰もが活用することができるようにしたことである。内容は、水書用筆の学習指導要領における位置付け、使用方法・指導方法、指書き・水書用筆・鉛筆による運筆動画教材(片仮名・平仮名の代表的な教材文字)、片仮名50音の毛筆動画教材(手本・書字動画・解説付き書字動画)である。書写の示範が苦手な教師が多いという実態を鑑みると、ICT教育におおいに貢献できると考えている。また、学習指導要領解説に新しく例示された運筆指導用具である水書用筆についても、その存在すら知らない教師が多い。その点においても導入・普及に役立つものと考えている。
2点目は、水書用筆を用いた授業モデルを開発し、教師・児童それぞれの立場からその成果を検証して成果を実証したことである。研究成果は学会で発表し、査読を経て学会誌に掲載された。また、共同研究者の千葉県長期研修生である小学校教諭は、報告書をまとめ、学習指導案や使用したワークシートをWEB上で公開して誰もが活用できるようにしている。
3点目は、今日の基本点画がどのような経緯を経て選定されたのか、近代教育が始まった明治期から昭和戦前期までの動向を追った。すると、江戸期に中国から伝わった永字八法とその変法をベースにしていることが分かった。さらに当時の教育思潮の影響を受けて選定されていった実情を明らかにした。研究成果は学会で発表し、査読を経て学会誌に掲載された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校で指導する楷書の毛筆基本点画と運筆法の変遷-明治期から昭和戦前期を中心とした永字八法からの展開-2022

    • 著者名/発表者名
      樋口咲子
    • 雑誌名

      書写書道教育研究

      巻: 36 ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 水書用筆を使用した低学年の書写の授業実践報告-教師の指導力向上の成果-2022

    • 著者名/発表者名
      嶋野真理 樋口咲子
    • 雑誌名

      書写書道教育研究

      巻: 36 ページ: 55-60

    • 査読あり
  • [学会発表] 小学校で指導する楷書の毛筆基本点画と運筆法の変遷-明治期から昭和戦前期を中心とした永字八法からの展開-2022

    • 著者名/発表者名
      樋口咲子
    • 学会等名
      全国大学書写書道教育学会
  • [学会発表] 水書用筆を使用した低学年の書写の授業実践報告-教師の指導力向上の成果-2022

    • 著者名/発表者名
      嶋野真理 樋口咲子
    • 学会等名
      全国大学書写書道教育学会
  • [備考] 水書用筆の使い方も分かる!毛筆の書き方 ~ひらがな・カタカナ・漢字の基本点画~

    • URL

      https://www.higuchi-sakiko.com/?msclkid=fa922be9c38f11ec99103a4e809c89be

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公開日: 2022-12-28  

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