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2022 年度 実績報告書

美術鑑賞学習におけるデジタルツールを活用した思考の可視化方略の効果と課題

研究課題

研究課題/領域番号 19K02803
研究機関筑波大学

研究代表者

石崎 和宏  筑波大学, 芸術系, 教授 (80250869)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード美術教育 / 美術鑑賞 / 思考の可視化 / 学習方略 / デジタルツール
研究実績の概要

本研究は、美術鑑賞においてデジタルツールを活用して思考の可視化を促す学習方略を開発し、その効果と課題を実証的に考察したものである。特に美術鑑賞プロセスにおいて、鑑賞者が各自の問いや感想、解釈を相互に共有するためのグループワーク、作品に関する鑑賞者のナラティブや作品の意味についての思考を効果的に視覚化するためのデジタルツールを活かした映像表現活動など、作品解釈の深まりを促すための思考の可視化方略の具体化と検証を試みた。
本年度は研究目的をより精緻に達成するために研究期間を延長し、これまでの研究成果を総括して考察を進めた。特に鑑賞スキルのフレームをメタ認知に活用し、その鑑賞スキルの観点から学習者が自らの鑑賞についてメタ認知することを促す方略について総括するとともに、デジタルツールを活かした映像表現活動での作品解釈の深まりについてメタファー分析を通して再検討し、考察をまとめた。その成果については、Visual Inquiry: Learning & Teaching Artに英語論文として発表した。また、iOSディバイス用の鑑賞支援アプリの開発を進めつつ、協働的な美術鑑賞においてそれらのデジタルツールを取り入れて思考の深化を促す方策の精緻化を図った。さらに、コロナ禍における日本の美術教育の動向について、デジタルツールを活かした大学での取り組みの事例を国際シンポジウム「2022臺灣跨域美感教育國際論壇」(台湾、招待、オンライン)において発表した。
なお、本研究の成果の一部については、学術図書として刊行した『美術鑑賞学習における思考の可視化と深化』(東信堂)において発表した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Visualizing and deepening thoughts through art appreciation2022

    • 著者名/発表者名
      Ishizaki Kazuhiro、Wang Wenchun
    • 雑誌名

      Visual Inquiry

      巻: 10(3) ページ: 371~383

    • DOI

      10.1386/vi_00062_1

    • 査読あり
  • [学会発表] コロナ禍における日本の美術教育の動向-大学での取り組みの事例-2022

    • 著者名/発表者名
      石崎和宏
    • 学会等名
      臺灣跨域美感教育國際論壇
    • 国際学会 / 招待講演
  • [図書] 美術鑑賞学習における思考の可視化と深化2022

    • 著者名/発表者名
      石崎和宏、王文純
    • 総ページ数
      296
    • 出版者
      東信堂
    • ISBN
      978-4-7989-1817-4

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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