研究課題/領域番号 |
19K02804
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
熊田 禎介 宇都宮大学, 共同教育学部, 准教授 (90375519)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 社会科前史 |
研究実績の概要 |
本研究は,社会科前史における小学校特設教科目の実践展開を,実践の連関性・連続性の観点から考究することを目的とした実証的研究である。具体的には,(1)明治期,特に第一次小学校令期以降における小学校特設教科目(「雑科」)の実践・構想の全国的動向を明らかにするとともに,(2)社会科前史における小学校特設教科目として代表的な直観科・郷土科・国民科等の実践的系譜のなかに位置づけることを本研究は企図している。 研究の2年目にあたる今年度においては,以上のような研究目的や研究実施計画に基づき研究を進める手続きであったが,予定していた史・資料調査が困難となる等,当初の計画に大幅な変更を迫られることになった。そこで,(1)これまでの予備的調査・研究において収集してきた史・資料について改めて整理・分析を行うとともに,今後,調査・研究を実施する予定の史・資料について確認・精査を行った。また,(2)今後の調査・研究を効果的かつ効率的に進めるために,以上のような史・資料を整理する際に必要な設備・備品を整備し,データベース化の作業を進めた。そして,(3)附属図書館に所蔵された地方教育会雑誌や教育関係雑誌を閲覧・複写することを通して,小学校社会系特設教科目の関連記事の調査・収集を行うとともに,筑波大学において開催された日本社会科教育学会全国研究大会(オンライン開催)および鳴門教育大学において開催された全国社会科教育学会全国研究大会(ウェブサイト開催)に参加することを通して,社会科教育史に関する最新の研究成果・動向について把握することに努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実施計画において予定していた各地の学校・図書館に所蔵される実践史料および地方教育会雑誌や教育関係雑誌等の関連記事の調査・収集が実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究における最終年度として,当初予定していた実践史料および関連記事の調査・収集を可能な限りにおいて実施するとともに,社会科前史における小学校特設教科目として代表的な直観科・郷土科・国民科等の実践的系譜に関する調査・研究をあわせて進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品費において購入した物品の金額に誤差が生じたため。
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