研究協力者(算数科教師)からの提案をもとに研究会を開催して教材研究を行い、研究代表者が精緻化して特設型問題解決教材を開発した。 研究協力者は、「音符の問題」および「畑の問題」をもとに8月に実施した研究打ち合わせ会における教材研究を参考にして、担当学年の教材案を提案した。研究代表者は、9月の日本教科教育学会全国大会において、「音符の問題」および「畑の問題」を事例とした教材研究についての学会発表を行うとともに、研究協力者とメールでの協議を行いながら、12月末までに教材開発の原案を取りまとめた。 2月に研究打ち合わせ会を開催し、取りまとめた原案をもとにした協議を行うとともに、学年毎に精緻化していき、特設型問題解決教材集を作成した。この研究成果は、研究協力者を起点として、各地区の算数科教師に提供されていき、2020年度以降の算数科の特設型問題解決指導に活かされていくことが期待される。 また、小学校高学年の式に関する特設型問題解決指導が中学校数学科における文字式の学習につながっていくところを、福岡教育大学附属久留米小学校の廣木教諭に実践していただき、「新しい算数研究」誌に共同執筆して掲載された。
|