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2023 年度 実績報告書

日・韓におけるESDの視点を取り入れた道徳科教育プログラムの開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K02840
研究機関文教大学

研究代表者

孫 美幸  文教大学, 国際学部, 准教授 (40755493)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードESD / 道徳科 / 日本 / 韓国 / 自然 / 共生
研究実績の概要

本年度は下記2点について研究が進展した。①ESDの視点を取り入れた道徳科教材としてデザインしたワークシートの活用方法について、韓国と共有することを視野にいれて検討を進めた。②ESDの視点を取り入れた道徳科を発展させる応用的なプログラムについてさらに検討を進め、理論的背景の整理とともに実践研究を進めた。
①については、韓国におけるESDの位置づけや道徳科の新しい方向性について整理を行った。韓国におけるESDはGCED(世界市民教育)の包括的な概念の下に位置づけられてきた。しかし、OECDやユネスコ等の国際的な流れとともに、韓国では新しい社会を想定した2022年度改訂教育課程が公表された。「包容性・創意性・主導性」をキーワードとしており、ESDの視点についてもより濃厚に描かれるようになった。これまで開発してきたプログラムやワークシートを韓国の道徳科の「自然との関係」の視点をベースにして共有していくことは可能な段階にある。
②については、前年度までに整理した多様な文化背景をもつ人々との共生から、生きやすい、暮らしやすい社会を考えるプログラムからさらに発展させて、ESDの視点を取り入れた道徳科で重視してきた、「(D) 主として生命や、自然、崇高なものとの関わりに関すること」を取り入れ、自然環境から人間との共生まで地続きで学ぶことについて考察を深め、研究発表や論文作成を行った。また、それに関連する教員の取り組みや身振りについても聞き取り調査を行い、その結果について論文にまとめた。
研究期間全体を通じで実施した研究の成果としては、①ESDの視点を取り入れた道徳科を中心とした応用的なプログラム開発、②ESDの視点を取り入れた道徳科で使用可能なワークシート開発、③韓国におけるESDや道徳科との関連についての基本的な整理を行い、日本とプログラムを共有する方向性について検討できたことである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 教育実践者に必要なホリスティックな学びの経験 学校教師の学校内外の学習経験に着目して2023

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 雑誌名

      日本の社会教育第67集 SDGsと社会教育・生涯学習

      巻: 第67集 ページ: 87-99

    • 査読あり
  • [学会発表] 共生にむけた「ゆたかな学び」を支える教員の身振り2024

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      一般財団法人教育文化総合研究所第7回研究交流集会「主体的・対話的で深い学び」を問い直す
  • [学会発表] 脱植民地の視点から考えるホリスティックな多文化共生教育2023

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      日本ホリスティック教育/ケア学会 第6回研究大会
  • [学会発表] 「平和の文化」に連なる共生の伝承や身振りを学ぶ コロナ禍での多文化共生教育実践を通して2023

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      日本国際理解教育学会重点課題事業第7回「平和の文化」連続トーク

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公開日: 2024-12-25  

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