研究課題/領域番号 |
19K02845
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研究機関 | 東京未来大学 |
研究代表者 |
鈴木 哲也 東京未来大学, こども心理学部, 教授 (50566750)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 学校飼育動物 / メダカ |
研究実績の概要 |
学校飼育動物の主流がウサギやニワトリからメダカになったという報告が行われたことを受けて、メダカに注目し、学校飼育動物としてのメダカの教材史の調査を行った。 調査の対象は、明治w期から昭和10年代を通した戦前までの小学校理科教科書や当時の指導資料などである。あわせて、現在の小学校理科におけるメダカの扱いを教科書(児童用及び教師用)及び学習指導要領レベルで調査し、歴史上の扱いと今日の扱いの違いもできるように検討した。 戦前の小学校理科で使用される淡水魚の中心はどれもフナであり、メダカの記述は昭和10年代後半に設定された理数科理科の教科書まで待つことになる。淡水魚の典型は紡錘形とされていたためである。 教科である理数科理科の科目としての自然の観察において、メダカの当番制による飼育が示されていた。また、当時の指導資料には、教科書レベルでは記述はないものの、メダカの雄と雌の区別やメダカの卵の発生の観察など、現在の理科で行われていることと近い内容が示されているものも見られた。一方、メダカの尾びれを用いた毛細血管の血流の観察はなかった。当時、カエルやオタマジャクシのひれの部分を用いた、血流の観察方法はすでにあったが、メダカは使用されていないようであることが分かった。 上記をまとめ、日本理科教育学会及び日本教科教育学会にてそれぞれ発表した。 あわせて、戦後の学校飼育動物の利用が記載されている小学校理科の教科書を調査し、資料を入手した。現在はその資料を分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
戦前の学校飼育動物のメダカの歴史の大要をまとめることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
学校飼育動物としてのメダカの歴史の研究について論文にまとめていきたい。 あわせて、戦後の学習指導要領レベルでの研究は行っているが、教科書レベルでの学校飼育動物の歴史がまだまとめられていないので、資料調査は行っているのでそれらをまとめて、研究発表へとつなげていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染拡大時期に資料調査に行くことが減少し、また古本に関する資料調査・購入も行う機会が少なくなったため。また学会もオンラインとなったため出張経費が減った。 調査が出来なかった地域への資料の収集を行うとともに、必要な指導書等の古本収集も行い、積極的に学会等で発表をしていきたい。また必要に応じ、資料整理に関するバルバイトを雇い、研究の効率化を図っていきたい。
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