研究課題/領域番号 |
19K02863
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
正楽 藍 神戸大学, 国際人間科学部, 講師 (40467676)
|
研究分担者 |
杉野 竜美 神戸医療福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40626470)
嶋内 佐絵 首都大学東京, 国際センター, 准教授 (80727107)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 高等教育研究 / 高大接続 / 国際化 / 留学・海外研修 |
研究実績の概要 |
計4回の研究会を開催し、問いや研究計画の再検討、留学・海外研修必須の学部の教育方針等を調査、分析した。研究会で検討を重ねた結果、以下の①②の問いへの回答を追究することによって、日本の大学(留学・海外研修必須の学部)が「国際教育プログラム」をとおして学生に培わせたい資質や能力は、果たして学生は身につけていると感じるのかという主観的な自己の能力に対する認知構造を、「国際教育プログラム」や学生の特徴によって推定し、その規定要因を明らかにすることを目的とすることとした。 ①「国際教育プログラム」はどのような資質や能力を学生に培わせようとしているのか。 ②学生は「国際教育プログラム」をとおしてどのような資質や能力を獲得しよう(した)と考えているのか。 本研究の目的を達成するために、令和2年度以降、「留学・海外研修必須の学部調査」と「学部3年生調査」、「学部1年生調査」を実施する。「留学・海外研修必須の学部調査」は、在学中の留学・海外研修を原則必須とする34学部(33大学)を、「研究機能の強弱による大学の分類」と「大学の国際化」、「留学・海外研修プログラムの内容」によっていくつかのグループに分類し、グループあたり3学部程度のケースを確保する。第二のデータである「学部3年生調査」は、「留学・海外研修必須の学部調査」のケースに在学する学部3年生を対象に、卒業見込み時期の約1年~1年半前にかけて実施する。所属学部の卒業必須要件である留学・海外研修単位のすべてをすでに取得していることを必要条件とし、学部教職員経由で調査協力を依頼する。「学部1年生調査」は、「留学・海外研修必須の学部調査」のケースに在学する学部1年生を対象に、入学後半年以内の時期に実施した調査データである。所属学部の卒業必須要件である留学・海外研修単位を取得していないことを必要条件とし、学部教職員経由で調査協力を依頼する。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究対象を全国の四年制以上の大学のうち、留学・海外研修必須の学部に限定し、また、研究の観点を留学・海外研修を履修する学生による主観的な自己の能力に対する認知構造とすることにより、調査研究項目の焦点化を行った。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究の目的を達成するために、令和2年度以降、「留学・海外研修必須の学部調査」と「学部3年生調査」、「学部1年生調査」を実施する。 令和2年度に、「留学・海外研修必須の学部調査」を実施する計画である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
全国の四年制以上の大学へのアンケート調査票の郵送による大学調査を計画していたが、研究対象を留学・海外研修必須の学部(34学部(33大学))へ限定したことにより、この大学調査の実施が不要となった。よって、調査票の郵送、返送にかかる費用がかからなかった。
|