研究課題/領域番号 |
19K02865
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研究機関 | 大阪成蹊大学 |
研究代表者 |
成瀬 尚志 大阪成蹊大学, 経営学部, 准教授 (60467644)
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研究分担者 |
崎山 直樹 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (10513088)
高橋 亮介 東京都立大学, 人文科学研究科, 准教授 (10708647)
片山 悠樹 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (40509882)
笠木 雅史 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (60713576)
児島 功和 山梨学院大学, 経営学部, 准教授 (80574409) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | レポート課題 / ライティング / ルーブリック / 学習評価 |
研究実績の概要 |
最終年度は、質問紙(Googleフォーム)調査から浮かび上がってきたレポート課題の評価観(具体的にどのようなレポートを評価するか)の多様性の要因を突き止めるために、本研究課題で実施したインタビュー調査を分析した。 その分析から、教員がレポート課題をどのようなものととらえ、大きくどういう点に着目しているかというレポート観に関して複数のタイプに分類できることがわかった。レポート観を区別する質問として「Q1:レポート課題でアカデミックライティング(以後AW)を重視しているか?((構造化された根拠としての)論証を求めている?)」「Q2:レポート課題と卒業論文との接続を意識しているか?(レポート課題で学生自身が文章全体をオーガナイズすることを求めているか)」という2つの質問に対する回答によって、教員のレポート観は4つのタイプに分けられることがわかった。具体的には、①学術論文タイプ:論証を重視し、オーガナイズを求める、②型重視タイプ:論証を重視するが、オーガナイズは求めない、③プロジェクトタイプ:論証は重視しないものの、オーガナイズを求める、④理解度確認タイプ:論証を重視せず、オーガナイズも求めない、の4タイプである。この4タイプは、教員のレポート観のもっともプリミティブなものであり、どのような論題を求めるかや、どのような評価をするかを考えるための基礎となるものであると言える。よって、「効果的な評価を可能とするレポート論題」を分析するにあたって、まずはこの4タイプに分類した上で分析する必要があることを明らかにすることができた。
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