研究課題/領域番号 |
19K02876
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研究機関 | 育英短期大学 |
研究代表者 |
大佐古 紀雄 育英短期大学, その他部局等, 教授(移行) (10350373)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高等教育 / 質保証 / アクレディテーション / 教員養成 / 幼稚園教諭 / CAEP / NAYEC |
研究実績の概要 |
高等教育における幼稚園教員養成のアクレディテーションについては、NAYECの幼児教育分野高等教育プログラムアクレディテーション協議会が、進めている。2006年に準学士課程プログラムを対象として開始され、2016年には、学士課程・修士課程にも対象を拡大した。NAYECが2010年に最終改訂を行った基準に対して、卓越性をエビデンスとして示しているプログラムが授与を受けている。継続的な改善とASPA(Association of Specialized and Professional Accreditors:専門分野評価者協会)が定めた良き実践に関する規範(Code of Good Practice)にも準拠しており、同団体の会員でもある。現在、NAYECは全米のアクレディテーション団体の上部団体であるCHEA(Council for Higher Education Accreditation)の入会申請を進めている。現在、40州で200近くのプログラムが、アクレディテーションを受けている。養成段階での基準には、以下7つの基準が設けられている。「子どもの発達と学習を促進している」「家族と共同体との関係づくりを図っている」「若者や家族を観察・記録・評価する」「発達の側面から影響を与えられるアプローチをする」「保育内容を意味のあるカリキュラムづくりに活用する」「プロフェッショナルになる」「幼児教育現場の経験を持つ」。この基準が、2010年からCAEP(旧NCATE時代を含む)におけるSPAプログラムレビューに活用されてきた。しかし、2020年2月1日を以て、NAEYCは、このCAEPにおけるSPAプログラムレビューの枠組みから離脱することが明らかとなっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
先行研究の調査は進んでいる。また、NAYECやCAEPに対する書面web調査も進んでいる。2020年度には、現地訪問調査を計画しており、そのために、2019年3月に米国の幼児教育養成事情に詳しいある大学教授に、行き先の選定や調査に関する助言をいただく予定でいたが、新型コロナウイルスの問題があり、米国現地調査のセッティング自体が進められない状態にある。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの状況次第で、この研究の進展が大きく左右されかねない。日本国内だけでなく、現地米国で、安全を確保しながら無理なく調査を進めることができるようになる見通しが立たない。状況を見極めながら、遠隔会議システムの活用や、計画スケジュールの見直しなどを検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
従来使っていた物品の更新を予定して、物品費として計上していたものについて、継続して使用できることから、更新を延期した。当該物品の状態をみながらより有益な補助金の使用になるよう更新のタイミングを計る。3月に米国の幼稚園教員養成に詳しい大学教授に助言をいただくべく旅費を計上したが、これがコロナの影響で未使用に終わった。これは、コロナの状況次第で今後執行する。
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