研究課題/領域番号 |
19K02876
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研究機関 | 育英短期大学 |
研究代表者 |
大佐古 紀雄 育英短期大学, その他部局等, 教授(移行) (10350373)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 高等教育 / 質保証 / アクレディテーション / 教員養成 / 幼稚園教諭 / CAEP / NAEYC |
研究実績の概要 |
NAEYCは、高等教育機関における幼稚園教員養成課程に対する2種類の評価プログラムを有している。ひとつは、recognitionを行うものであり、もうひとつはaccreditationを行うものである。前者は、教員養成アクレディテーション協議会(CAEP)が行っている評価プログラムのひとつである「SPA(Specialized Professional Association)プログラムレビュー(全米認定付)」において、CAEPが認定したSPA団体であるNAEYCがこのレビューを行うものである。一方、後者はNAEYCも加盟しているASPA(専門分野アクレディテーション協会)が策定したCode of Good Practiceに則って、NAEYC自身が築き上げてきたアクレディテーションの仕組みである。 しかし、前者については2020年にこの活動から離脱している。おおまかな理由として、後者のプログラムとの、手続面、要求の面、厳格性のレベルにおける大きな相違が挙げられている。たとえば、CAEPの評価プログラムは、associate degreeレベル(日本の短大にほぼ相当)における養成課程を対象にしていないが、実際にはそうした幼稚園教員養成課程も存在しており、NAEYCのアクレディテーションはそこをカバーしている。CAEPは、SPAプログラムレビューのように、多岐の分野にわたる教職課程を幅広くカバーできるような工夫はしているが、NAEYCが今回離脱をしたのは、おそらく、幼稚園教員養成のもつ、他の教員養成とは異なる特殊性が根底にあるように仮説が立てられると考える。では、「幼稚園教員養成が持つ特殊性とは何か?」この問いの答えが判明すれば、日本の保育者養成課程やその質保証を考える上でも、大きな示唆となるに違いないと、あらためて考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年来の新型コロナウイルスの世界的な蔓延がつづいており、書面調査は継続したものの現地調査が実施できない状態にあり、進展は限定的なものである。本務校での学事もコロナの影響によるイレギュラーな対応による負担が通常より大きく、研究進行の支障になっている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの日米両国の感染状況の推移を見ながら方策を検討する。現地調査が可能になる環境が整えば、現地調査を行う。実施できる見通しが立たない場合は、今のところ、現地調査に代わる方法(オンラインでのヒアリングなど)を模索するか、令和3年度が研究最終年度となる本研究課題の延長の手続きを取るか、のいずれかを考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響で、令和2年度に予定していた米国現地調査が進められず、また、学会も中止やオンライン学会に切り替わったこともあって旅費の支出がなされなかった。同様の理由で、現地調査でのコミュニケーションサポートのための人件費も支出がなされなかった。書面調査は行ったが、先の見通しが立たない状況のなかで受け入れた補助金を有効に使用する観点から、今後の展開を考慮して基本的には受け入れた補助金には手をつけない方針で令和2年度は対応を行った。令和3年度は、米国現地調査が可能となれば、しかるべき旅費と人件費を中心に使用する計画である。もし、年度内の見通しが立たないようであれば、令和3年度が最終年度であるため、使用計画の変更や研究期間の延長も視野に入れている。
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