研究課題/領域番号 |
19K02883
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
大前 敦巳 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (50262481)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 高等教育 / 歴史社会学 / 日仏比較 / 高等師範学校 / 大学空間 |
研究実績の概要 |
当該年度は、日仏の特に東京とパリにおける女子高等師範学校の卒業生に関する資料収集を再開したが、フランスで現地資料収集をするための調査が年度末の2・3月となったため、さらにもう1年研究期間を延長して資料の分析を継続することとし、当該年度の研究期間中に科研課題に直接関係する研究成果を発表することができなかった。令和4年度から新規採択された科研共同研究との関わりにおいては、6月にフランスの研究協力者であるロイック・ヴァドロルジュ氏(ギュスターヴ・エッフェル大学教授)とエレオノール・マランツ氏(パリ第1大学准教授)を招聘し、日仏会館で「大学の都市史と建築史ー「大学空間」の学際的アプローチ」と題する講演会を開催し、本科研課題に関わる意見交換等も行なった。それらの講演原稿を邦訳し、『日仏教育学会年報』第30号に掲載された。さらに鹿児島県大隅半島の大学と研究所の発展について『上越教育大学研究紀要』第43巻に執筆し、沖縄の「大学空間」の歴史的形成について日本高等教育学会で発表して、地方における高等教育の拡張過程についても研究を行なった。また、日仏のコロナ禍において大学生が置かれた問題について両国の調査を比較した論考が、『日仏社会学会年報』第34号に掲載された。これらの成果をもとに、フランス人研究協力者とはオンライン・ミーティングや電子メイルによる議論と交流を続け、延長申請した研究計画の今後の実施予定について綿密な打ち合わせ等を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当該年度は、日仏の高等師範教育に関する資料の収集と分析を再開したが、新型コロナウィルス感染拡大によろスケジュールの遅れのため、フランスの現地調査が年度末の2・3月となり、当該年度の研究期間中に十分な資料の分析を進めることができなかった。研究課題に直接関係する学会発表や論文執筆等の成果発表も行うことができなかったため、さらにもう1年期間延長を申請し、当該年度と同様の研究計画を継続することにした。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の再延長をした令和6年度は、フランス人研究協力者とのオンラインによる議論と交流を継続しながら研究計画を遂行し、11-12月にフランスで研究成果の発表を行う計画を立てている。夏休み中に収集した資料の分析を行い、日仏両語で研究発表の準備を進め、年度末に最終報告書を作成してそれまでの研究成果を集録し、関係者に送付する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に予定していた旅費と科研最終報告書印刷費を使用することができなかったため、期間延長申請をすることにより、次年度に未使用額分を外国旅費(フランス研究発表1回)、科研最終報告書印刷費、および図書等の購入費として使用する計画を立てている。
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