研究課題/領域番号 |
19K02894
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山邉 昭則 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70533933)
|
研究分担者 |
川越 至桜 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (20598289)
三島 千明 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (60888577)
大塚 理央 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (20924947)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 持続可能性 / 創造性 / リベラルアーツ / 高等教育 / ソーシャルデザイン / メディアデザイン / SDGs / イノベーション |
研究実績の概要 |
研究計画に基づき、本課題に係る国内外の教育調査とそれらの内容分析を進め、以上を踏まえて開発した多職種/多業種協働型の実験的授業を複数推進した。学習者と教育提供者によるフィードバックや半構造化面接等を中心として、量的・質的手法による評価を実施した。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的拡大は、当初予定していた海外機関の現地調査の実施を阻んだが、その一方で、人間の行動を制限する人類史上稀にみる危機は、それを克服するための新しい行動様式やイノベーションの萌芽を社会へもたらし、専門知と公共知の往還に係る本研究の必要性を再認識する契機ともなった。コロナ禍以降の社会課題もリアルタイムで調査対象として採り上げることにより、本研究に新たな意義が付加されるよう方向づけた。 なお、国際社会でSDGs(Sustainable Development Goals)が謳われて久しいが、COVID-19の拡大によって一時その衰退が懸念されるなか、その脅威がかえって世界と地域の潜在的諸課題を浮き彫りにし、その課題群の創造的解決を求める社会ニーズが、結果としてSDGsを後押しし、一層の社会浸透をもたらす情況も認められた。サステイナビリティ(持続可能性)とクリエイティビティ(創造性)は、本研究で特に重視してきた概念であり、その教育開発に注力してきたこともここに特記する。それらに係る学術研究も引き続き推進していく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画に呼応した調査研究を推進した。新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響により、海外機関の現地調査等は実現し得ない状況であるが、遠隔による調査やインタビューに努め、また、オンラインの国際学会発表の機会等を適宜活用し、対応している。
|
今後の研究の推進方策 |
量的・質的手法により、開発された実験的教育の効果分析を進める。学習者と教育提供者の時的変化も評価する。得られた知見の体系化を図り、論文化・書籍化への取り組みを進め、研究成果の社会還元を目指していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
【次年度使用額が生じた理由】新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、海外機関調査等が叶わなかったことによる。また、発表が採択されていた、あるいは参加を計画していた国内外の学術大会が中止またはオンライン開催となり、旅費として計上していた予算を執行する機会が減少したことによる。 【使用計画】学会参加/発表・論文投稿(国際誌の場合は英文校正費用を含む)等に必要とされる予算へ充当する。令和3年度と同様、特に国際会議はオンライン開催の可能性が高く、旅費の計上分が不要となることが予想される。それらを国内調査とその旅費、多様な観点をもたらす研究資料の追加購入、成果発表と社会還元に係る経費等に充当することを計画した。
|