本研究は、外国につながる児童を含め日本人学校などの在外教育施設の発達性読み書き障害児に対する読み支援法を開発することを目的とした。はじめに読み困難特性とその背景要因について検討を行った。教員への聞き取りの結果、読み支援教材の未整備、専門的支援の不足、頻繁な転籍による学習の中断が課題として明らかとなった。次に外国につながる児童に代償的方略に基づく読み支援を行い、効果検証を行った。その結果、読みの正確性に加えて流暢性を高める支援が必要とされ、単語の文字数の調整を通じて支援を行うことの重要性を確認した。その上で、遠隔教育で利用可能な読み支援教材を開発し、その効果について事例的検討を行った。
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