研究の初期段階においては、小中学校に設置された病弱・身体虚弱特別支援学級といわゆる院内学級との間で、その在籍児童・生徒の実態、教育環境に相当の違いがみられた。具体的には、小中学校に設置された病弱・身体虚弱特別支援学級では児童・生徒は健康児の中で孤立した存在。保護者は日常性の中にいる、教師は学校内で独自の立場にあること。院内学級においては慢性疾患児同士の仲間関係にあること。保護者は危急の状況にあること。教師は相互に学びあう関係にあることが大きな違いであった。しかしながらそれぞれの教師が必要とする資質は同じであり、今後、これらを押さえた研修を行っていくことが重要であると思われる。
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