授業のユニバーサルデザインの効果を検証し、学校システムとして授業UDを実装するための課題について一連の研究を実施した。授業UDの主要な手立てである視覚化について、算数的思考には視覚的能力が強く関与することが明らかになった。また授業UDの様々な手立てを日常的に講じている教員が担任しているクラスの方が児童生徒の授業に対する満足度が高いことが示された。また事例研究により、授業UDの視点を用いて教員の授業づくりや学級経営を改善することが効果的であり、特別な支援を必要とする児童への支援も効果的になることが示された。またオンライン授業においても授業UDによる改善が必要であることが示唆された。
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