研究課題/領域番号 |
19K02926
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
熊井 正之 東北大学, 教育学研究科, 教授 (60344644)
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研究分担者 |
橋本 陽介 白梅学園大学, 子ども学部, 講師 (20712855)
中島 平 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (30312614)
渡部 信一 東北大学, 教育学研究科, 教授 (50210969)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 特別支援教育 / ブレンディドラーニング / アライメントダイアグラム / 品質 |
研究実績の概要 |
本年度は、下記を実施した。 1)特別支援用ブレンディドラーニングの利用者のアライメントダイアグラムの作成と、利用体験の時系列的検討 特別な教育上のニーズを有する学習者の一部における特別支援用ブレンディドラーニングシステムの利用について、エキスパート評価、面接法、質問紙法、評定尺度法等(コロナウイルス感染症拡大の影響で当初計画していた直接対面の観察法は実施不可となった)を用いて、利用してきたブレンディドラーニングシステムの提供機能、利用目的、利用場所、利用時間帯、利用状況、利用時の感情・思考、利用時のシステムとの相互作用、利用前後の状況等をアライメントダイアグラムにまとめ、利用体験を時系列的に検討した。 2)利用体験と感性的・実用的品質等の関係分析の開始 感性的・実用的品質等のうち、有効性(利用者が目標を達成する際の正確さ・完全さの度合い)、達成満足度(目標達成によって得られた利用者の満足度の度合い)、快適性(利用者が利用時の快適さに満足する度合い)、柔軟性(想定外の利用状況において有効性等を伴って使用できる度合い)、)状況適合性(想定される利用状況において有効性等を伴って使用できる度合い)の現状・課題等との関係分析を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、下記を実施する計画であった。 特別支援用ブレンディドラーニングの利用者のアライメントダイアグラムを作成し、利用体験を時系列的に検討するとともに、利用体験と感性的・実用的品質等の関係分析を開始する計画であった。しかし、コロナウイルス感染症拡大による休校、対面での教育研究活動の中止要請等を受け、対面での観察法、面接法を用いる計画の一部を一時停止し、また、対面をオンラインで実施する手法に変更する作業に時間と労力と経費を要し、計画に一部遅れが生じていることから上記の達成区分とした。
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今後の研究の推進方策 |
今後、利用体験関係の検討、品質要因の検討、活用法例の提案を実施する計画であるが、コロナウイルス感染症拡大の影響で一部遅れが生じた利用体験関係の検討に分担者ひとりが集中するとともに、品質要因の検討と活用法例の提案を担当する研究分担者を新たに追加することで、遅れを効果的・効率的に解消し、総括にいたる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会での成果発表に参加費のほか旅費・交通費等を計上していたが、コロナウイルス感染症拡大の影響で、学会がオンライン開催となり、旅費・交通費等が余剰となった一方で、対面での実施を予定していた調査等をオンライン化するための経費が必要となり、それら差し引きで若干の次年度使用額が生じた。当該額は物品費等に効果的に使用する計画である。
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