研究課題/領域番号 |
19K02937
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研究機関 | 日本女子体育大学 |
研究代表者 |
中丸 信吾 日本女子体育大学, 体育学部, 講師 (70424231)
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研究分担者 |
渡邉 貴裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (00621731)
渡 正 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (30508289)
尾高 邦生 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 講師 (60851102)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 自然体験活動 / 知的障害児・者 / 特別支援学校 / 生活単元学習 |
研究実績の概要 |
青少年の健全育成に自然体験活動は重要な役割を持っている。このことは知的障害児・者においても例外ではないはずだが、特別支援学校の自然体験活動の実施にあたっては様々な障壁があり、児童・生徒たちの自然体験活動の場を確保することは小中学校以上に難しい現状と言わざるを得ない。このような背景から、研究代表者らは、2016年度より大学と特別支援学校との連携により知的障害特別支援学校における自然体験活動の推進に取り組んでいる。 本研究では、知的障害児・者の自然体験活動に着目し、知的障害特別支援学校における自然体験活動の実態を明らかにし、学校内で実施する自然体験プログラムの開発および実践による有用性の検証を目的としている。 2020年度は、2016~2018年の実践事例および2019年のパイロットスタディーを元に、自然体験プログラムを特別支援学校の教育課程(生活単元学習)として取り扱い、知的障害児・者が実施する場合でも安全性が確保でき、教育効果の期待できるプログラムを立案し実践を行った。また、新型コロナ感染防止対策を考慮したプログラムの立案を行った。効果検証には、担任教員および保護者のテキストデータによる行動記録および担任教員による事後インタビュー調査を用いた。2020年度の調査については、現在、論文を投稿中である。 また、知的障害特別支援学校における自然体験活動の実態については、全国の特別支援学校の中学部および高等部を対象に、2021年2~3月にアンケート調査を実施し、現在は調査を終え分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
知的障害特別支援学校における学校内で実施する自然体験プログラムの開発については、2016年度から継続して実施しているため、調査対象となる特別支援学校との連携体制も構築されており、新型コロナ感染防止対策を講じたプログラムを立案したことにより、当初の予定通り進行している。また、2019年度に実施ができなかった自然体験活動の実態調査については、2021年3月に調査を終了している。
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今後の研究の推進方策 |
知的障害特別支援学校における学校内で実施する自然体験プログラムの開発については、2021年度もに実施する予定で準備を進めている。 自然体験活動の実態調査については学会発表や論文投稿に向けて準備を進めている。 先進事例のヒアリングについては、米国・英国の渡航が難しいことから、文献レビューを中心に情報収集を行う予定である。 現在までの進捗状況は、当初の予定通りであり、大幅な研究計画の変更は必要ないと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染防止対策の観点から、学会発表やヒアリング調査などの出張が実施できなかったため。次年度使用額の使用計画については、出張を延期して行う計画である。なお、新型コロナ感染防止の観点から出張が難しい場合には、ヒアリング調査を文献レビューに変更して予算を執行する計画である。
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