研究課題/領域番号 |
19K02956
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
戸ケ崎 泰子 宮崎大学, 教育学研究科, 教授 (40300040)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | キャリア教育 / 生活単元学習 / 教科別の指導 / 特別支援学級 / 特別支援学校 / 児童生徒 |
研究実績の概要 |
1 知的障害のある児童生徒のキャリア発達を促す教育実践に関する研究 キャリア教育の視点から生活単元学習と教科別の指導を関連づけた特別支援学級の児童生徒に対する教育実践の効果を検証した。具体的には、生活単元学習と教科別の指導との関連性を明示した「単元関連図」を作成し、その「単元関連図」に基づいて各単元計画や学習指導案を作成した。そして、児童生徒の実態や学習が深まる過程を考慮した教材や指導方法を検討した上で各授業を行った。その結果、生活単元学習と教科別の指導を関連づけた教育実践が、児童生徒のキャリア発達を促進することが明らかにされた。 (田邊美穂・富山光浩・池田寛法・水谷泰・西村響子・瀬川大輔・髙野睦美・黒木恵・武富志郎・戸ヶ﨑泰子 2021 宮崎大学教育学部附属教育協働開発センター研究紀要,29,153-167.) 2 知的障害特別支援学校や特別支援学校教員を対象としたキャリア教育の実際に関する調査研究 知的障害特別支援学校におけるキャリア教育の目的や実施状況及び成果と課題などを明らかにすることを目的とした、全国の知的障害特別支援学校並びに知的障害・肢体不自由併置校を対象としたキャリア教育に関する質問紙調査を実施した。現在、データの分析中であり、2021年度中に研究報告を報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特別支援学級でのキャリア教育の実践に関しては、新型コロナ感染症拡大の影響を受けて年間指導計画の変更等を余儀なくされる状況ではあったが、おおむね計画通りの実践研究を遂行することができた。また、特別支援学校(知的障害)や特別支援学校教員を対象とした調査を完了することができた。以上のことから、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
知的障害特別支援学校や特別支援学校教員を対象としたキャリア教育の実際に関する調査研究については、2021年度中に収集したデータを分析し、結果をまとめる。 特別支援学校におけるキャリア教育の実践研究については、実施に向けて実施計画等の準備を行い、それにしたがって教育実践に着手する。
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次年度使用額が生じた理由 |
発達検査改訂版を購入する予定であったが、発売日が年度末になったためその購入ができなかった。また、特別支援学校教員を対象とした調査については、Web調査が可能になったため郵送料が不要になった。 2021年度は購入できていない発達検査を購入するとともに、研究に使用していたプリンター等の老朽化による買い換えを予定している。
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