研究課題/領域番号 |
19K02959
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石坂 郁代 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (70333515)
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研究分担者 |
村上 健 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (90781906)
秦 若菜 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (50448958)
水戸 陽子 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (70721984)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 発達性読み書き障害 / 英語 / スクリーニング検査 |
研究実績の概要 |
研究2年目は,医療衛生学部の研究倫理審査で承認を受け,その間にスクリーニング調査用紙を作成した。調査用紙は視知覚認知面の課題である異同弁別課題,意味-文字連合課題に加えて,書字課題として模写課題も作成した。視知覚認知面に弱さがある児童生徒を想定して,検査用紙の色はベージュを選択し,カラー印刷とした。実施対象は,英語が教科化される小学校5年生から中学3年生までを想定したため,小学校5年生でも課題遂行が可能な英語の語彙を選択した。 この調査は倫理審査が承認されて以降ただちに開始する予定であったが,コロナ禍の影響により,初回調査が12月~3月にずれこんだ。初回調査は研究協力者の上岡が11月に高知県南国市教育委員会に依頼に赴き,承諾を戴いたのち,南国市の6小学校・2中学校にて行った。実施は予定通り集団で施行し,各校の回収率は100%であった。回収後ただちに匿名化してデータを入力し,現在はデータの分析を行っている。本調査は前例のない規模での英語初学者に対する調査であり,調査が実施できた意義は大きいと考えている。今後,異なる地域でのデータを収集できれば,さらに妥当性・信頼性を高めることが可能になると期待される。 また,本来であれば4~5月に実施予定であった本調査の成果を2020年度ASHA(全米言語病理学会)あるいは日本コミュニケーション障害学会で発表予定であったが,調査の遅れのため,発表も次年度に延期する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍により,調査時期が半年以上遅くなったこと,予定していた岩手県での調査の予定が確定していないため。
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今後の研究の推進方策 |
岩手県における調査については,研究協力者とは連絡が取れており,感染拡大の様子を鑑みながら調査実施に向けて打ち合わせをしていく予定である。ただ,コロナ感染拡大の様相によっては,調査の時期が延期される可能性も否定できず,その場合は3年間の研究計画を4年に延長して成果を挙げるよう努力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で,予定していた学会発表の出張等がオンラインに切り替わり,国内旅費の使用が予定より少なかったため。 今年度は調査研究を可能な限り順次進め,旅費等の使用を計画通り遂行したいと考えている。
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