障害学生支援のためのシステム整備や組織体制構築における学生相談カウンセラーの役割や機能は、大学コミュニティに対するアセスメントのもと、組織内の連携に取り組むことである。具体的には、支援者側から組織へ働きかけること(アウトリーチ)、支援者が学内組織を認知・理解すること、組織内の連携者との関係性を構築すること、教職員による支援に対する認知・理解を促進すること、であった。また、学生相談カウンセラーによる組織コンサルテーション機能を活用した障害学生支援体制の整備が、結果として障害学生の障害受容や自己成長の促進に寄与することが明らかとなった。
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