研究課題/領域番号 |
19K02965
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
金 樹英 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院 第三診療部(研究所併任), 医長 (90401108)
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研究分担者 |
田島 世貴 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院 第三診療部(研究所併任), 医長 (30420722) [辞退]
川渕 竜也 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 学院(研究所併任), 教官 (60614972) [辞退]
西牧 謙吾 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(研究所併任), 病院長 (50371711)
河内 美恵 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 自立支援局(研究所併任), 主任心理判定専門職 (50392460)
倉川 佳世 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(研究所併任), 医長 (70913359)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ASD / 思春期 / ペアレントトレーニング / 保護者 / 支援 / 教師 / グループ・プログラム |
研究実績の概要 |
本研究では、思春期年代のASDの子への支援として保護者や教員などの支援者が同時に受講できるグループ・プログラムの開発をめざしている。すでに欧米では実証報告がされている英国自閉症協会のTEEN LIFEというグループ・プログラムの国内への導入と効果検証をし、次に国内事情にあわせたプログラムを作成し、効果検証をする予定であった。しかし、COVID-19感染症拡大の影響を受け、渡航によるプログラム実施者の養成研修受講とその後のライセンス取得、病院でのグループ・プログラムの実施が進まない状況が続いた。令和3年度は、英国自閉症協会よりオンラインでの研修プログラムが提供され、TEEN LIFEのトレーナー研修を研究分担者4人が受講し、ライセンスを得ることができた。また、TEEN LIFEプログラムの指導者用マニュアルと参加者用テキストの翻訳をすることの了承を英国自閉症協会から得ることができ、日本語への翻訳作業を行った。また、思春期年代のASD児・者、養育者および支援者に対する介入方法について、2010年~2021年に発行された和文論文を対象に、システマティックレビューをする作業を進めた。条件を満たした177件の論文を検討したところ、介入方法として行動的アプローチの効果検証をしているものが半分近くを占め、支援者のみを介入対象としたものは少なかった。また、本人の年代は乳幼児や学童期を対象としたものが半分以上を占め、思春期・青年期を対象とした論文は1割にも満たなかった。レビューは論文として投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
関連施設でのCOVID-19感染症クラスター発生、ワクチン接種などの対応に大幅に時間がかかったことで、日本語訳の最終確認作業が進まなかった。また、感染拡大防止策のため、病院での対面でのグループ・プログラムが実施できない状況が続いているため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度のCOVID-19感染症の動向も予見できないが、病院の方針が許可し次第、グループ・プログラムを実施予定である。 それまでに英国自閉症協会のTEEN LIFEプログラム実施者のマニュアルおよび参加者のテキストの逆翻訳作業を完成させる。翻訳過程で、日本の事情に合わせると追加・修正・削除をしたほうがよいと思われる部分もあったため、当初の予定を変更し、改変をしたプログラムにてグループ・プログラムを実施し、外来個別対応のみの対照群との比較検討をする計画とした。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染症拡大の影響により、海外渡航による研修の代わりにオンライン研修を実施したため、旅費を使用しなかった。同時通訳の費用をさしひいた分が余った。また、ビデオ教材字幕作成費も未着手のため余っているが、次年度に使用予定である。
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