中国との比較をベースに教育の情報化の取り組みをそれぞれの強みとして捉え直し,東アジア型教育の情報化モデルとその変容プロセスに対応した教師教育のデザイン原理を検討した。東アジアでは,教育の情報化に関わる政策,カリキュラム,教員研修等に相違は見られるものの,教師主導の授業形態が長く続いてきたことから学習者主体のICT活用へ転換が難しいことが共通の重要課題である。情報化のプロセスは東アジアでほぼ共通していると判断し,このプロセスモデルに教師教育のデザイン原理を対応させた「東アジア型教育の情報化モデル(試案)」をまとめた。さらに,教職大学院の「EdTech を活用した授業の方法」を構想し実践を試みた。
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