BYODやデジタル教科書の導入による学習状況のリアルタイムな把握が可能となりつつあるが、授業改善や学習理解に直結する深い活動履歴の収集が期待される。本研究では“BookRoll”の導入と拡張により、PowerPoint資料に含まれるスライドの部分要素に対して、学習者が任意のデバイスから気軽にコメントを残し、授業時間中/外に入力した理解度、指摘・コメントした資料中の誤りや理解できない箇所を学習者同士で共有可能にした結果、理解度の向上や資料のブラッシュアップにつながった。また、十分に理解できていない学生に対するフィードバックが学習モチベーションの維持ならびに学習内容の理解に寄与することを確認した。
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