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2021 年度 実施状況報告書

IoT実践技術者育成のためのe-learningコンテンツの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K02992
研究機関阿南工業高等専門学校

研究代表者

小林 美緒  阿南工業高等専門学校, 創造技術工学科, 准教授 (30462146)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード教育工学 / IoT / e-learning
研究実績の概要

本研究の目的は、IoT実践技術者育成を目的としたe-learningコンテンツを開発することである。IoT製品および事例の制作難易度や使用されている技術について体系的に構成されたe-learningコンテンツを開発し、学生が自主的かつ実践的にIoT技術を習得できるようにする。本研究の教育工学における独自性は、IoT 技術者育成を目的とし、IoT製品および事例の制作難易度や使用されている技術について体系的に構成されたe-learningコンテンツを開発する点である。
2021年度は、2020年度の研究成果をもとに、日本教育工学会研究会で「IoT技術習得を目的とした初学者向け実験実習コンテンツの構築」と題して口頭発表を行った。同学会秋季全国大会(第39回)にて「MQTTを用いた初学者向けIoT実験実習コンテンツの構築」と題し、ポスター発表を行った。また、これまで既存のコンピュータにInfluxDBとGrafanaを連携させデータベースサーバとして使用していたが、コンピュータの処理能力が低く、複数名の同時アクセス時にサーバがダウンするなど不具合があったため、新たに汎用計算機を購入しサーバを構築した。並行して、e-learningコンテンツの整備を進めた。
2021年度は、2020年度に本校4年生5名を対象に行った7回のIoT実習と同様の内容で、本校4年生4名を対象に実習を実施したが、スケジュールの関係で、90分授業5回のみしか実施できなかったため、4名とも光センサ(CdS)に関するe-learningコンテンツを用いて実習を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度は、2020年の成果について国内学会での発表を行った。また、2020年度に本校4年生5名を対象に行った7回のIoT実習と同様のコンテンツを用いて本校4年生4名を対象に実習を実施したが、90分授業を5回のみの実施であり、構築コンテンツについての評価が十分にできていない。したがって、進捗状況としてはやや遅れている。

今後の研究の推進方策

IoT技術学習コンテンツの項目数がまだ少なく、十分ではないため、コンテンツを追加することを進めていく予定である。これまで授業時間中にコンテンツを用いて学生に実習してもらい、コンテンツ評価を検討していたが時間の制約などもあるため、授業時間以外での実施によるコンテンツ評価ができる方法を検討し、フィードバックに基づき現コンテンツの改善をおこなっていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍において、国際会議や国内発表会がオンラインとなり、旅費の支出が0となったことが次年度使用学が生じた大きな理由である。また、レンタルサーバの運用費が当初計上していた金額よりも低価格であったことも理由の一つである。今後、IoT事例を試作・開発を行うための電子部品の購入などに充てて研究を進めたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] IoT技術習得を目的とした初学者向け実験実習コンテンツの構築2021

    • 著者名/発表者名
      小林 美緒
    • 雑誌名

      日本教育工学会研究報告集

      巻: 2021 ページ: 158~161

    • DOI

      10.15077/jsetstudy.2021.2_158

  • [雑誌論文] MQTTを用いた初学者向けIoT実験実習コンテンツの構築2021

    • 著者名/発表者名
      小林 美緒
    • 雑誌名

      日本教育工学会全国大会講演論文集

      巻: 2021 ページ: 81~82

  • [学会発表] MQTTを用いた初学者向けIoT実験実習コンテンツの構築2021

    • 著者名/発表者名
      小林美緒
    • 学会等名
      日本教育工学会2021年秋季全国大会
  • [備考] IoTわくわく学習コンテンツ

    • URL

      https://klabiot.sakura.ne.jp/ap01/

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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