今日的教育課題である保護者支援について、教育工学的アプローチにより、若手教師を支援するために異世代教師たちの主体的対話的学び合いを図る経験交流型ワークショップを開発し、パッケージ化を進めました。 具体的には次の3つに取り組み、成果を得ることができました。 ① 教師たちの世代生成、そして特に若手教師の学びを支えるために保護者支援のワークショップをパッケージ化しました。なお、ワークショップのプログラムは対面とオンラインによるもの2つを開発しました。そして、モニターによる評価(アンケート及びインタヴュ調査)を行いプログラムに修正を加えた後、教員免許状更新講習で活用を図りました。また、ワークショップでは、ワークショップのファシリテータを養成しました。 ② 多忙な教師たちがいつでもどこでも学びを深められるように、ホームページ『保護者支援をともに学ぶ教育者ネットワーク』(通称エデュサポネット Educator Support Network)を開設し、若手教師を支援する「人のネットワーク」を、「Web上における人のネットワーク」にまで発展させる基盤を構築しました。 ③ エデュサポネットに、対面及びオンラインワークショップマニュアルを掲載し、研究成果の公表と普及を目指しました。合わせて、教材「保護者支援に関する悩み事対応集」としてナレーション付きのエピソード12編、ナレーションなしエピソード40編を掲載しました。また、保護者支援に関するQ&A33個を掲載し、コンテンツの充実を図りました。さらに、研究成果の発信として、リーフレット、ハンドブックを制作し、学校教師たちに配布しています。 そして、研究成果を関連学会、学術論文、書籍等で公表し、研究コミュニティ及び学校教師コミュニティからフィードバックを受け、研究遂行に有益なディスカッションを行うことができました。
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