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2022 年度 実績報告書

マンガ教材を活用した学習者の実態調査方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K02997
研究機関東京工業大学

研究代表者

吉川 厚  東京工業大学, 情報理工学院, 特定教授 (50444120)

研究分担者 折田 明子  関東学院大学, 人間共生学部, 教授 (20338239)
高橋 聡  関東学院大学, 理工学部, 准教授 (80630897)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードマンガ / キャラクタ / 情報開示 / 没入感
研究実績の概要

マンガという媒体を使うことは特に初学者に対してインプットする道具として使われてきたが、むしろアウトプットを出すための素材としての特徴を捉えることを目標に研究した。この過程において、統計的な教育に対する刺激素材としてのマンガを作成し実施した。その結果、考える指向、議論の指向を促す方式として機能しているのではないかと仮説をたて、教育実施前の教員に対して実施する教室運営イメージをわかせ、検討をする素材としての検討を行った。その結果、描かれていることに関しては議論が十分に機能しているが、描いて入るものの陽に見せていないとその検討が不十分であることがわかった。そこで、陽に見せる効果としてセリフに書くことを取り上げて、マンガだからこそのストーリー部分と、教材として機能する成就部分とがあり、そのどちらの分量の比がどのようになるとよく情報を伝達できるのかという課題に取り組んだ。その結果、ストーリー部分は比率的に下げても十分理解されるし、実験協力者のアウトプットには影響がない、むしろ、全体のセリフの量をある程度減らしたほうが良いのではないかということがプレ実験から示唆された。
さらに、対話を行うときのマンガのキャラ設定にも情報の開示のし易さに影響があるのではないかと考え、問診を行うコンピュータエージェントのキャラに特定して調査を行った。問診は対話を行うことが必須であるが、対話対象者が話しやすく、対話しやすい、また機微情報であっても開示しやすいということを調査する状況設定に適しているからである。その結果、キャラの設定により情報の開示に差があることがわかった。
また、これらの研究に関連して、アスリートに対する実験においてもマンガで自発的に討議ができることを確認したり、中高生においても意見を引き出せることが、いくつものアウトリーチ活動でも得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 対話エージェントの特性の相互作用による自己開示への影響の調査2023

    • 著者名/発表者名
      藤堂 健世 , 高橋 聡 , 吉川 厚 , 山村 雅幸
    • 学会等名
      HAIシンポジウム
  • [学会発表] ストレスを軽減し情報を正確に開示させる対話エージェントキャラクターの開発2022

    • 著者名/発表者名
      藤堂健世 , 大河勇斗 , 佐藤元己 , 岡本将輝 , 丸山雄平 , 北澤正樹 , 高橋聡 , 吉川厚 , 山村雅幸
    • 学会等名
      日本メディカルAI学会
  • [学会発表] 対話エージェントの外見による患者の親しみやすさの認識と自己開示の関係2022

    • 著者名/発表者名
      藤堂健世 , 川上勲 , 大河勇斗 , 丸山雄平 , 佐藤元己 , 岡本将輝 , 北澤正樹 , 高橋聡 , 吉川厚 , 山村雅幸
    • 学会等名
      医療情報学連合大会

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公開日: 2023-12-25  

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