研究課題/領域番号 |
19K02998
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
坂本 將暢 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (20536487)
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研究分担者 |
柴田 好章 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (70293272)
サルカルアラニ モハメドレザ 名古屋大学, アジア共創教育研究機構(教育), 教授 (30535696)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 授業分析 / 授業研究 / ソフトウェア開発 / 学校基盤 / 協働 / 授業分析システム / 授業諸要因 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、授業構造化システムの開発と、ソフトウェアの評価を実施することである。 2019年度は、web上で稼働可能なシステムの構築(ソフトウェアの開発)に先立ち、Excelの関数とマクロを用いた、単体のプログラムを作成した。授業分析をしている国内外の研究者や学生に、そのプログラムを使用してもらい、授業構造化システムを構築するための手がかりを得た。とくに、授業分析の初心者が多いモンゴルの研究者や学生からは、その方法だけでなく、目的や理念についての理解を得られたことが伝えられた。 また、テキストマイニングの技術を用いて、授業記録を分析した。その結果、語の出現を手がかりに授業を分節にわけることができた。しかしながら、多くのケースを学習して最適解を出す手法では、一回限りの授業では十分な成果が挙げられないことが明らかになった。この点を改善する手法を開発する必要がある。 当初予定の内容の一部は進め方を見直す必要があるが、全体的には順調に進めることができており、二年度目に重点的に授業構造化システムを開発する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究が設定している、1)先行研究の調査、2)蓄積している授業記録の分析、3)授業諸要因の解明、4)授業構造化システムの開発、5)学校を基盤とする研究の実現を目指した研修に適用したシステムの評価のうち、1~3は順調に進んでいる。4も当初どおり進めることができている。ただし、学校教員を対象にした調査は海外のみで、国内の調査が十分には進んでいない。この点を重点的に展開する。
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今後の研究の推進方策 |
1)先行研究の調査、2)蓄積している授業記録の分析、3)授業諸要因の解明、4)授業構造化システムの開発、5)学校を基盤とする研究の実現を目指した研修に適用したシステムの評価のうち、1~3は継続して展開する。とくに二年度目は4に焦点を当てて推進する。上にも書いた通り、5のうち国内の学校教員を対象にした調査を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
2月と3月に海外調査を計画していたが、新型コロナウィルスの影響で調査を中止にした。そのため、次年度の使用額が生じた。 状況を確認する必要があるが、調査が可能になり次第、それを遂行する。
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