研究課題
本研究は、日本人内視鏡医と連携して早期胃癌診断に必要な最低限の内視鏡画像品質を定め、国際遠隔医療教育を通じてその有効性を実証し、円滑かつ質の高い、早期胃癌に関する国際遠隔教育を提供するための内視鏡画像品質の基準策定を目的としている。3年間の研究スケジュールを「準備」、「基準策定」、「実証」の3つのフェーズに区分しており、本年度は「実証」フェーズの以下を実施した。本年度に早期胃癌をテーマとした国際遠隔医療教育カンファレンスを2回(2021年7月、2022年2月)本研究の実証対象としていたロシアと周辺諸国と実施した。計画では研究代表者がカンファレンス時にロシアへ渡航し、ロシア側の施設でカンファレンスに出席し、受信した内視鏡画像を録画したうえ、帰国し日本の内視鏡医がその内視鏡画像を用いた早期胃癌診断の可否を調査することを予定していた。しかし、新型コロナ感染拡大の影響で渡航ができなかった。そのため、急遽録画設備が備わっている施設に限られたが、実際のカンファレンスの受信内視鏡画像の録画を依頼し、録画データを収集した。また、各カンファレンス後に実施したアンケートにおいて、受信の内視鏡画像が早期胃癌診断に必要な画質かどうかの回答結果と受信側のカンファレンス時の解像度やビットレートの実データから調査を行い、2年目に定めた早期胃癌診断に必要な最低限の内視鏡画像品質の基準値と調査の結果と差異はないことが確認できた。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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