研究課題/領域番号 |
19K03013
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
若山 昇 帝京大学, 法学部, 教授 (90439589)
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研究分担者 |
宇都 雅輝 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (10732571)
宮澤 芳光 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (70726166)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 非認知的能力 / 計測 / ゲーム |
研究実績の概要 |
1. 研究の概要:本研究の目的は、非認知的能力を精度よく測定するための標準的かつ統一的なテストを作ることである。非認知的能力は「目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力」のことで、就活や社会生活においても重要とされている。非認知的能力を、自己 申告による因子分析に頼らず、能力を最大限に発揮するテスト形式で測定するのは難しい。本研究では、研究代表者らがこれまでに得た知見の 蓄積を基に、非認知的能力テストを開発する。 2. 研究方法:インストラクショナル・デザイン・モデル(ADDIE:Analyze分析→Design設計→Develop 開発→Implement実施→Evaluate評価)の手順で進める。 各手順においてもADDIEを実施し、 研究成果を随時学会・研究会で積極的に公表する。 3. 研究の遂行状況:これまでに、先行尺度・既存テストを分析し、作問の方法を検討し設計してきた。 先行研究・尺度を分析:(i)文献調査により、非認知的能力に関する先 行尺度の情報を収集し分析してきた。(ii) 専門家(マンガ:竹内、ゲーム:立野他)の協力を得て、非認知能力を計測するゲームを開発してきた。加えて、非認知的能力の一つを測定するため作業見積りの正確さ計測テストを開発し実施した。さらに、開発した計測ゲームに関する結果などを速報で公表した。さらに、2021年度には、非認知能力を計測するため、開発したゲーム及び既存の尺度を活用して、横断的な調査を行い、分析・検討を行った。さらに、2020年度に実施した計測ゲーム等に関する結果などを報告し、公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
なぜなら、おおむね当初計画どおり、進んでいるからである。2020年度及び2021年度は、コロナ禍の影響により、学生が集合して対面形式での実験が行えなかったものの、何とか遠隔で行うことができたから。なお、2022年度は、学生が集合して対面による調査・実験を行う計画である。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は非認知的能力を測定すべく、横断的な調査・実験を行った。今後は、これまでの結果をもとに、個人一人ずつの固有の独立した測定のみならず、対人関係を伴う非認知的能力を測定する方法を検討し、開発する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度の予算のうち、学生を集めて行う実験は、コロナ禍のために延期となった。本年度に実施する予定。
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