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2021 年度 実績報告書

Society5.0指向英単語学習システムのための脳波による習熟度推定手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K03026
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

秋元 頼孝  長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (00555245)

研究分担者 中平 勝子  長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (80339621)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード脳波 / 英単語 / 記憶
研究実績の概要

本年度は、聴覚刺激を用いて脳波実験を行うための検証として、5つのピアノ音の系列を本年度は、聴覚刺激を用いて脳波実験を行うための検証として、5つのピアノ音の系列を聴覚と視覚で提示しMIDIキーボードを用いて演奏を行う課題を3日間繰り返すという予備実験を行った。実験の結果、多重比較補正を考えると統計的に有意ではないものの、3日間の練習で脳波に変化が認められた。なお、F3, F4電極においては聴覚刺激に対応したERP波形も認められた。実験で取得した脳波データを用いて、機械学習によりピアノ音を聞いている時とキーボードで演奏している時を分類したところ、80%の正解率が得られた。次に、F3, F4電極のデータのみを入力に用いて検討を行った結果、正解率はかなり低下することが確認され、加算平均により聴覚刺激に対応したERP波形を示した電極の情報が、必ずしも1試行ごとの状態判別に有用であるとは限らないことが示唆された。
研究期間全体を通じて実施した研究の成果として、簡単な英単語と難しい英単語に対する脳反応がシータ帯域やベータ帯域で異なること、約10日間の英単語提示により、難しい英単語のうち実験参加者が記憶した英単語に対する脳反応が、簡単な英単語に対する脳反応に近づいていくことが明らかとなった。学習者の学習前の英語力が、学習の成果(新たに記憶した単語の数や脳波の変化)と関係する可能性も示唆された。また、ピアノ演奏学習を模した予備実験により、今後、英単語の聴覚提示による学習について検討する目途が立った。
機械学習を用いた習熟度推定手法の開発については、新型コロナウイルスのため大量の脳波データを収集することができず、本格的に研究を行うことができなかった。予備的な結果としては、約70~80%程度の判別精度が得られた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 簡易脳波計によるピアノ演奏技能の上達評価に向けた予備的研究:キーボードの違いと演奏音の有無が脳波と反応時間に与える影響2022

    • 著者名/発表者名
      秋元頼孝, 石野未沙, 三宅圭音, 宮澤志保, 落合純, 中平勝子
    • 雑誌名

      長岡造形大学研究紀要

      巻: 19 ページ: 6-13.

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Preliminary evaluation of improvement in piano performance by a cost-effective EEG device2022

    • 著者名/発表者名
      Miyake K, Ishino M, Miyazawa S, Ochiai J, Nakahira K. T., & Akimoto Y
    • 学会等名
      The 2022 Annual Conference of the Korean Society for Cognitive and Biological Psychology
    • 国際学会
  • [学会発表] 脳波計測によるピアノ演奏課題の練習効果の測定の試み2022

    • 著者名/発表者名
      三宅圭音, 石野未沙, 秋元頼孝, 中平勝子
    • 学会等名
      教育システム情報学会2021年度学生研究発表会
  • [学会発表] 簡易脳波計で取得した脳波データのデータ量と機械学習のパフォーマンスの関係についての検討2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤遼哉, 秋元頼孝, 中平勝子
    • 学会等名
      教育システム情報学会2021年度学生研究発表会
  • [学会発表] 単語中の文字順変更を含む文理解時の脳波計測2021

    • 著者名/発表者名
      渡邊怜, 秋元頼孝, 中平勝子
    • 学会等名
      教育システム情報学会第46回全国大会

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公開日: 2023-12-25  

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