研究課題/領域番号 |
19K03045
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 佐世保工業高等専門学校 (2022) 石川工業高等専門学校 (2019-2021) |
研究代表者 |
須田 義昭 佐世保工業高等専門学校, その他, 特命教授 (20124141)
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研究分担者 |
川崎 仁晴 佐世保工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (10253494)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 地表面電位変化 / 地震 / 地殻変動 / 大気電界変化 / 自然災害 / 豪雨 / 豪雪 |
研究成果の概要 |
極めて微小な前駆的地殻変動を電気的に検出する安価な地表面電位計測システムを開発し、それを全国の高専のうちのいくつかの地域に設置した。これを用いて、日本全国の電気的情報を、全く同時刻に収集・表示する装置を開発した。研究結果から、1)地震前には、正の方向への優位な地表面電位変化がある。これは、大地の剪断応力によって発生したイオンによるものと考えられる。2)落雷や大雨をもたらす積乱雲の接近でも、電位変化が起こる。落雷時には電位は負になることがある。3)降雪時には負の方向への電位変化が起こる。4)地震前に電位変化はほぼ必ず起こるが、電位変化が起こると地震が起こる可能性は30%未満であることが分かった。
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自由記述の分野 |
教育工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地震や豪雨などの大規模自然災害を地表面電位変化からある程度予知できるシステムの開発を行った。これらの変化は、地震や降雨時前の積乱雲の接近でほぼ必ず起こるが、どのような電位変化のパターン後にどのような気象変動が起こるかは確実には分からなかった。また、電位変化は災害の必要条件ではあるが、十分条件ではないため、確実な予測には単純には利用できない。今後は、電位変化のパターンや計測装置の形状変化を工夫することと、これらのデータを多く蓄積し、AI等でパターン解析することによって、予知装置としての精度を上げられるか、検討していくとともに、地震や豪雨、豪雪、落雷を学習する装置として利用することを検討したい。
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