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2021 年度 研究成果報告書

中小企業の労働生産性向上に向けた「気づき」能力育成法の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K03062
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関中央大学

研究代表者

中村 潤  中央大学, 国際経営学部, 教授 (80532994)

研究分担者 永吉 実武  静岡大学, 情報学部, 教授 (80620616)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード失敗からの学び / 組織学習 / メタ認知 / 視線計測
研究成果の概要

中小企業である(株)三技協において、「失敗からの学び」の典型的なプロジェクトである反省塾に関して定点観測を行った。その結果、気づきに必要な失敗の共有は不利益を被ることもあり、心理的にネガティブに感じる一方で、自己決定論に基づく知識共有行動の動機付け、すなわち、自律性とコンピテンシーが共有意欲を促進するという仮説を見出した。別の企業のケースでは、作業上の視線の動きにおける新人とベテランの差異を明確化した。その結果、新人にとってのメタ認知は自らのバイアスを自覚する気づきの契機となり、育成のためには動作マニュアルでは不十分であること、そしてベテランとの動的なギャップの深淵が不可欠であることを示した。

自由記述の分野

認知科学、知能情報

研究成果の学術的意義や社会的意義

学術的意義としては、知識マネジメントの領域では、失敗からの学びを共有する環境を、ファイル共有などのITの面だけではなく、自律性などの概念を含む自己決定理論を踏まえた動機付けに焦点をあてることの意義を見出した。また、認知科学の視点でいえば、自らがバイアスにかかっていることに気づくことが、自己の成長につながることを示した。
社会的意義としては、コロナ禍の影響に苦しむ中小企業にとって、失敗からの学びや自己の再発見といったソフトの改善は、時間がかかるもののハードよりコストはかからない。こうした経営資源の限られた中小企業にとって、人的資源の質的向上に寄与するものと考えている。

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公開日: 2023-01-30  

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