研究課題/領域番号 |
19K03065
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
平田 創一郎 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (90433929)
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研究分担者 |
高橋 尚子 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00408361)
春山 亜貴子 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30385174)
田代 宗嗣 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40778619)
半場 秀典 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90634006)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 歯科医学教育 |
研究実績の概要 |
本研究では、歯や人工歯を実際に切削する前に、開発した歯科用ハンドピース型技能訓練具を用いて歯の切削技能の基礎練習を行うことが技能修得に有効かを検証し、初学者および開発途上国の歯学部カリキュラムに導入することを目的とした。初学者である歯学部の学生を対象に実際に歯科用ハンドピース型技能訓練具による自習を行わせたが、新型コロナウイルス感染症のまん延による対面授業の中止に伴い、統計学的に有意なサンプル数を集めることができなかった。 自習を行った対象者については、改良した訓練プロトコルである三次元的な操作についても、二次元的な操作のみであった先行研究と同様、継続して自習を行うこと、自習回数が多いことの両方の条件を満たした者が技能向上する傾向がみられた。また、実際の歯科用回転切削器具に極めて近似した歯科用ハンドピース型技能訓練具と人工歯を用いた訓練プロトコルは、初学者である歯学部学生の学修意欲を向上させた。ただしコロナ禍において対面授業その他の実習等の機会も損なわれており、そのバイアスを考慮しなければならない。 訓練プロトコルを含めた技能実習のカリキュラム化が本研究のゴールである。安価で繰り返し可能な自習という技能修得のための方略は、開発途上国のみならず、コロナ禍のような対面実習が制限を受ける状況において極めて効果的であると考える。今後、対面講義再開後、改めて対象者を確保した上で研究を継続し、訓練プロトコルとして確立する予定である。
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