研究課題/領域番号 |
19K03068
|
研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
吉田 広毅 関東学院大学, 国際文化学部, 教授 (40350897)
|
研究分担者 |
中山 晃 愛媛大学, 教育・学生支援機構, 教授 (70364495)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 反転学習 / リメディアル教育 / ファシリテーション / 学習不安 / 自律的学習 |
研究実績の概要 |
研究の第2年度であった2020年度に反転学習を2回試行するとともに、学習者に対するヒアリング調査をもとに、ファシリテーターの働きかけによってリメディアル教育としての反転学習に対する不安がいかに変容するかを探索的に検討することを予定していた。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大により、試行実験を行うことを予定していた研究機関の授業がオンライン化され、これにより、反転授業の前提となる対面・集合での学習の機会が確保できなかった。そのため、反転学習の試行、そして学習不安の軽減に有効なファシリテーションの方策を検討することができなかった。 そのため、本来の研究最終年度である2021年度には、対面授業が実施できた春学期に反転学習およびそこでのファシリテーションを試行した。また、1年間研究期間を延長した2022年度には、反転授業を実践するとともに、そこでの学習者の学習不安や知覚された有用性、知覚された教材の使いやすさとの関係を検証した。 具体的には、研究の第4年度は、①反転学習との実践:4ヵ月(4~7月)、②学習の評価、改善:2ヵ月(8~9月)、③実践結果の分析:3ヵ月(10~12月)、⑤実践結果の考察:3ヵ月(翌年1~3ヵ月)という手続きで研究を実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、研究の第2年度であった2020年度に研究機関の授業がオンライン化されたことで、研究テーマである「反転学習」の要件としての対面・集合型の授業が実施できなかった。そのため、当初2020年度に予定して試行実験を1年遅れて実施する必要に迫られ、研究計画に遅れが生じた。
|
今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルスの感染拡大により、研究計画に約1年の遅れが生じたことから、本研究の研究機関の再延長を申請した。そこで、第5年度である2023年度には、反転学習を実践するとともに、そこでのファシリテーションが及ぼす学習不安への影響を特性処遇交互作用の観点から検証する。そうすることで、反転学習における学習者の特定の不安に対応したファシリテーションの方策があることを明らかにしたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大により、予定していた打合せのための出張をオンラインで行わざるを得なくなり、また、最新の研究状況の海外視察を断念せざるを得なかった。そのため、今年度支出額が予定額に達せず、次年度使用額が生じた。 次年度は、コロナ禍により実施が延期されていた実証実験を行うとともに、その打ち合わせのための出張を行う。また、本研究の成果を国際会議等で発表したり、最新の研究状況の海外視察を行ったりするために経費を有効活用したい。
|