研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「手術が上手いとは何か、手術が上手くなることとはどのようなことか」をより深く定量的・客観的に解明し、その成果を昇華し、外科医の技量に 応じた質の高いフィードバックと明確なトレーニングストラテジーを提供する革新的で科学的な内視鏡外科手術トレーニングプログラムをパッケージとして開発することを目的とした。我々はこれまでの研究において、意味のある動作として認識できない動作をdwell timeとしてその存在を仮説として定義していたが、本研究において、その仮説を強く裏付ける結果を得た。
手術トレーニング
多彩な併存疾患を持つ高齢患者に対し、より軽い身体的・経済的負担かつ、より短期間で社会復帰させる低侵襲治療の需要が近年、頓に高まっている。しかしその一方で低侵襲治療(内視鏡外科手術)による相次ぐ医療事故が巷間を賑わし、社会的問題になっている。これは多くの場合、外科医の内視鏡外科手術・先端医療機器に対する理解や認識の不足、未熟な技術に起因するものであり、このような事故の防止のためには内視鏡外科手術の専門的な教育・トレーニングが極めて重要である。