研究課題/領域番号 |
19K03096
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
西端 律子 畿央大学, 教育学部, 教授 (20249816)
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研究分担者 |
爲川 雄二 帝京大学, 大学院教職研究科, 講師 (30351969)
小川 修史 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90508459)
山元 翔 近畿大学, 工学部, 講師 (90735268)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | プログラミング教育 / アンプラグドプログラミング / 論理的思考 |
研究実績の概要 |
2020年度は、当初(1)フィールド校での実践データから思考過程の可視化について検討を行う (2)プログラミング教育が含まれた学習指導要領初年度にあたり、さまざまなプログラミング教材が開発されていることが予想されているため、再調査を行う (3)データが十分蓄積されたフィールド校では引き続き、担当教員との打ち合わせを定期的に行い、対象となる児童・生徒の思考過程について検討を行う (4)クラウド上の機能によって、データの機械学習を行い、データの傾向および方向性について分析を行う (5)打ち合わせ及びデータ分析の結果より、子どもたちの特性に応じた個別の教育方法・学習方法、および自立活動の時間で論理的思考の育成をめざしたカリキュラムの検討を始めることを計画していた。 コロナ禍の為、フィールド校での実践が十分できなかったため、(1)思考過程の可視化 (2)プログラミング教材の検討を中心に検討を行っている。特に、アンプラグド教材「KUMIITA」については、現役の保育士、特別支援教育担当の教員らと討議を行っている。また、協力を得られているフィールド校については、行った実践についてのデータを分析している。但し、特段の配慮が必要となる特別支援学校での実践は難しく、小学校を中心に特別な配慮が必要な子どもたちを対象としている。 また、GIGAスクール施策で配付されたタブレットを活用したプログラミング教育実践も増えてきており、アンプラグドプログラミング教材からの連続性についても検討が必要という課題が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、アンプラグドプログラミング教材を活用した実践を、特別支援学校、特別支援学級および保育園・幼稚園などで行う予定であったが、コロナ禍の為、研究者として実践に立ち会うことが難しく、十分な実践研究ができていないため。
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今後の研究の推進方策 |
思考の可視化の部分に着目し、GIGAスクール施策で配付されているタブレット端末を活用したプログラミング教育との連携については、研究目的の一つとして追加したい。 フィールド校におけるプログラミング教育実践については、感染症拡大対策を十分行ったうえで、ご協力いただけるところから順次再開したい。一方で、実践の映像からの分析についても、妥当性を検討したい。 学校だけではなく、放課後ディサービス、家庭などご協力をいただけるところを広く募集する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍において、フィールド校における実践が難しかったため。2021年度には、フィールド校での実践を行うために物品(プログラミング教材や消耗品)、旅費などを使用する。
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