研究課題/領域番号 |
19K03096
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
西端 律子 畿央大学, 教育学部, 教授 (20249816)
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研究分担者 |
爲川 雄二 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (30351969)
小川 修史 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90508459)
山元 翔 近畿大学, 工学部, 講師 (90735268)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | プログラミング教育 / 特別支援教育 / 発達段階 / プログラミング的思考 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、特別な支援を必要とする子どもたちの思考過程および身体の動きをIoTデバイスで収集したデータにより可視化することである。そのために、自立活動の時間に論理的思考の育成をめざし、その手法として新学習指導要領から必修となったプログラミング教育の「プログラミング的思考」を取り入れる。コンピュータやタブレット端末を用いないアンプラグド教材に、IoTデバイスを接着させ、子どもの活動の様子をデータとして収集し、定期的に担当教員と打ち合わせを行い、思考過程および身体の動きについて分析を行う。その補助として、クラウド上(Microsoft Azure)の機能の一つである機械学習を用い、データ傾向や方向性について詳細な分析を行う。これらから自立活動の時間に活用できる、論理的思考の育成をはかるプログラミング教材を提案し、Webサイトなどで発信することにより、特別支援教育従事者への普及をはかる。 アンプラグド教材「マタタラボ」を活用し、特別支援学校(肢体不自由)および放課後ディサービスにおいて、プログラミング実践を行った。コロナ禍の為、研究者らによる参与観察はできなかったが、担当者との打ち合わせにより、(1)数の認識が高まったこと (2)音楽やストーリーボードにより、生徒の創造力が見られたこと が明らかになった。そして、「マタタラボ」の発売元「株式会社 くもん出版」の協力のもとに、教材内部の構造を解析し、アンプラグド教材ではあるが、パーツの移動をトラッキングし、思考を可視化することができた。 また、この実践を含め、特別支援教育分野におけるプログラミング教育の実践をWebサイトとして公開した。
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