研究課題/領域番号 |
19K03101
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研究機関 | 京都経済短期大学 |
研究代表者 |
森崎 巧一 京都経済短期大学, 経営情報学科, 教授 (30405724)
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研究分担者 |
郭 潔蓉 東京未来大学, モチベーション行動科学部, 教授 (70601326)
小路 真木子 京都経済短期大学, 経営情報学科, 教授 (90300251)
高木 亜有子 湘北短期大学, その他部局等, 准教授 (20369466) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 印象評価 |
研究実績の概要 |
本年度は、まず、印象評価WEBアンケートツール(日本語版)と印象評価データを管理するデータベースの開発を行った。次に、日本語版のアンケートツールをベースに、アンケート内の文章を中国語(台湾語)や英語、フランス語に翻訳し、外国語版の印象評価WEBアンケートツールを開発した。印象語については、アニメキャラクターの評価に相応しい印象語(「かっこいい」「かわいい」「やさしい」など、準備調査で予め絞り込んだ形容詞15語)を使用し、外国語版の印象評価WEBアンケートツールでは、この印象語を翻訳して使用した。アンケートで扱ったアニメキャラクターの画像は、大手プロダクション会社のライセンスビジネスサイトで公開されている作品から選出して使用した。 印象調査は、調査会社を通して行い、各国(日本、台湾、アメリカ、フランス)で、それぞれ120名の被験者(幅広い年齢層、男女ほぼ均等)のデータを収集することができた。本調査では、同時に簡易的な意識調査も行っており、例えば、日本よりも台湾の方が、日本の漫画やアニメの作品に対する興味度が高い(興味があると回答した人は台湾が9割程度、日本が7割程度)ことも分かった。 本調査で収集した日本と台湾の印象評価データに主成分分析を行ったところ、両国では主成分負荷量のグラフ(散布図)がやや異なり、台湾は第1主成分が正方向に偏ったグラフとなった。両国とも第1主成分は「誠実さ」、第2主成分「男らしさ-女らしさ」の特徴を表しているようだが、印象語の布置には若干違いが見られる。主成分得点のグラフでも両国に若干違いが見られ、女性のキャラクターなど一部のキャラクターの布置に相違がある。 現在、台湾と同様の手順で行ったアメリカとフランスでの印象調査結果の分析、異国間の感性(印象)の違いを可視化するツールの開発などを行っており、本研究は期間後も継続して行う。
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