研究課題/領域番号 |
19K03106
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
鈴木 久男 北海道大学, 理学研究院, 教授 (20192619)
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研究分担者 |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (00157025)
吉永 契一郎 金沢大学, 高等教育開発・支援系, 教授 (70313492)
斉藤 準 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (90757668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | STEM / 海外のテスト / 問題解決 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、大学での評価や入試などに関するテストや授業における問題に関する研究である。当初イギリスやヨーロッパにおける大学や共通テスト作成機関における視察調査を計画していたが、コロナのため、来年度の計画へと順延せざるを得なかった。経費はすべて視察研究の経費としてあった。そのためすべての経費も繰越となる。しかしながら、当初の研究計画を変えて、ジェネリックスキル(コンピテンシー)の評価や、アメリカのAdvanced Placement Test, イギリスのA level Testや国際バカロレアの問題の研究により、日本にはない問題のパターンの整理をすることができた。また、大学入試における試験の信頼性に関する高校生への模擬試験での考察。すなわち平行テストでは約20%の合格者が入れ替わることを、学術誌に掲載した。また、従来は問題解決能力の評価のために、問題を研究対象としてきた。しかしSociety 5.0の中で、コンピテンシーの中でも創造性に関する重要性が増してきている。創造性はジェネリックスキルの中でも評価が非常に難しい項目ではあるが、大学教育としてはその修養に努めることが重要である。古くから知られている研究のプロセスは現在ではデザイン思考としてまとめられている。この中では問題そのものを学生が作り出す創造的思考をどのように伸ばすかが重視されている。したがって本研究の問題に関する研究には、作題そのものの研究も重要となってきた。そのため鈴木久男は大学においてデザイン思考の授業を開講し、問題を作り出すプロセスの研究もしてきた。2021年1月に代表者分担者全員で参加したスタンフォードのD schoolでの研修について報告を学術誌に掲載した。また、齋藤準は物理におけるアクティブラーニング用の問題について研究成果を発表している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
この研究課題は視察による部分がほとんどであって、経費もすべてそれに充てられていた。しかし、コロナの影響で視察ができない状況にある。そのため、主として文献調査のみとなってしまった。しかし、海外の問題の整理そのものは進み、またあらたな創造性を修養するためのプロセスについての研究を追加して成果を上げた。
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今後の研究の推進方策 |
海外の問題作成機関への視察調査は依然として重要であるが、2022年3月頃を予定している。それまでは、引き続き海外の問題の分類などをし、それらを学術誌に紹介していくとともに、授業などで新規の問題の有効性調査をしていくことを予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題の経費はほとんどヨーロッパにおける問題作成機関への調査研究旅費であった。コロナのため視察に行くことができなかった。このため2022年2月をめどにスコットランド、イギリスなどのテスト作成機関への調査をするための経費としての支出を予定している。また、次年度にはアメリカのAdvanced Placementなどの調査も予定しており、作題や採点体制の調査を行う。
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