研究実績の概要 |
2011年の東日本大震災以降,エネルギー問題についての関心は高まってきている。また,平成29年公示の中学校理科学習指導要領や,平成30年公示の高等学校理科学習指導要領においても,エネルギー問題,特に自然エネルギーに関する項目が挙げられている。これらのことからも,自然エネルギーについて学ぶことが大切であることがわかるが,実際に自然エネルギーを用いた発電方法で,生徒が自作できるものは少ない。そこで,生徒自身が簡単に自作でき,実際に体感することができるものを開発しようと考えた。また,次期学習指導要領において,高等学校におけるアクティブラーニングの実現が期待されている。そこで,次期学習指導要領下の物理基礎のエネルギー分野において,このような学習が成立するような実験教材の開発を行う。 本研究においては,サボニウス型風車風力発電機と色素増感太陽電池を用いて,自然エネルギーをはじめとするエネルギー分野の科学リテラシーの育成を中心に啓発活動を広く行っていくことを目的とする。 アクティブラーニングは,児童・生徒が能動的で深い学びをしていくための方法として取り上げられているものである。また,自然災害の多い日本にとって,防災教育の一環としてエネルギー問題について主体的に取り組むための学習は,これからの日本の教育において重要であるといえる 。そこで,アクティブラーニングを取り入れ,エネルギー問題について取り組むための方法として以下の3つを取り上げる。①風力発電において アクティブラーニングを進める教材として,サボニウス型風車風力発電機 ②太陽電池においてアクティブラーニングを進める教材として,色素増感太陽電池③学校へのエネルギー環境問題の出前授業
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