サボニウス型風車風力発電機に関しては,北九州市科学館スペースLABOの分館アネックスにおいて,2023年3月26日に館長によるスペシャルサイエンスショーという名目での実験教室を行い,卓上型サボニウス型風車風力発電機の完成形を活用して,風力発電機による発電実験として実施した。実験教室の結果,受講生のみなさんから,発電のしくみがよくわかったと感想を頂いた。 色素増感太陽電池に関しては,SSH高校でもある京都府立桃山高等学校において,2022年10月31日と11月1日に出前授業を行い,色素増感太陽電池搭載型の模型自動車の演示および,色素増感太陽電池を用いた,電子メロディを鳴らす実験を,太陽電池による発電実験として実施した。授業後のアンケートでは,色素増感太陽電池の発電の原理がよくわかり,地球環境問題解決のための努力の必要性が理解できたという成果があった。 自転車発電では,120W型の自転車発電機を完成させ,授業実践の段取りまで準備ができていたが,コロナ禍で,このタイプでの授業実践は実施できなかったが,「タイヤサイズの異なる自転車にも取り付け可能で自走可能な自転車発電機の開発と実践」エネルギー環境教育,16(2),pp.13ー20,2022ー07 に,掲載された。さらに継続研究を行い,その後,抜本的にシステムを変更し,150W型の自転車発電機を完成させ,SSH高校でもある神奈川県立横須賀高等学校において,2023年1月16日(月)に出前授業を行い,150W型自転車発電機を用いて,テレビをつける実験を,人力発電機による発電実験として実施した。授業後のアンケートでは,発電の原理の理解すすんだことがわかった。
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