研究課題/領域番号 |
19K03124
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
牟田 淳 東京工芸大学, 芸術学部, 教授 (20341969)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 雪の結晶 / 自動フォーカスブラケット / 顕微鏡写真 |
研究実績の概要 |
本研究は主に北海道に於ける天然雪結晶撮影を通じて自動フォーカスブラケットを活用した2D及び3D雪の結晶図鑑の作成を行うものである。 2019年度において、2次元の自動フォーカスブラケットを活用した雪結晶撮影システムは既に開発済みであった。そして当初計画ではその雪結晶撮影装置を用いて2019年度1月下旬―3月に北海道で天然雪の結晶の撮影を行う予定であった。 しかしながら1月末になると、新型コロナの影響が出始めた。撮影予定地であった北海道の大雪山は旭川から車で一時間程度の所であるが、もともと外国人観光客が多いため、安全を考量して訪問・撮影を延期し少し様子を見ることにした。しかしながら状況は終息せず、それどころか2月には北海道の新型コロナウイルス拡散の状況がどんどん悪化し、北海道において新型コロナウイルス緊急事態宣言が出される事態になり、北海道より外出を控えるお願いが出された。このような状況下で雪結晶撮影のために北海道に行くことは適切ではないため、北海道訪問・雪結晶撮影をさらに延期した。 3月になっても状況が終息せず、北海道では感染拡大防止に向けた取り組みが引き続き必要とされた。また、3月になると東京でも様々な施設が休館するなど、新型コロナウイルス拡散の状況は悪化した。このような状況下で雪結晶撮影のために北海道に行くことは困難であり、北海道訪問・雪結晶撮影をさらに延期した。
当初予定された研究期間は4年であり今年度はその初年度である事から、社会情勢を分析してより適切な条件下もしくは方法で研究を行う事を考える時間が十分にあるので、今年度はとりあえず北海道における撮影を行わなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は1月下旬より3月上旬まで、開発した雪結晶撮影装置を用いて天然雪結晶の撮影を行う事が予定された主たる研究活動であった。撮影予定地は北海道である。しかしながら新型コロナウイルス拡散の影響により、1月下旬ー2月には北海道において雪結晶の撮影が困難になった事、3月には全国規模で移動すら困難になった事から、雪結晶撮影のための出張が全くできなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度の撮影シーズン(2021年1-3月)は比較的新型コロナウイルスの影響は小さくなっていると考えられるので、まずは2020年度撮影シーズンに向けて撮影準備を進めていきたい。さらに加えて2020年度の撮影シーズンも新型コロナウイルスの影響が続く場合も想定して様々な準備を検討していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス拡散の影響の為、北海道に撮影に行くことが出来なかった為。2020年度撮影シーズン(2021年1-3月)に撮影を再び行い、その際に使用予定である。
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