研究課題/領域番号 |
19K03124
|
研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
牟田 淳 東京工芸大学, 芸術学部, 教授 (20341969)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 雪結晶 / フォーカスブラケット / 顕微鏡撮影 / 深度合成 |
研究実績の概要 |
結論としては今年度も新型コロナの影響が大きく、研究計画書に基づく雪の結晶撮影は幾分できたものの、以下の通り十分にはできなかった。 令和3年12月の時点ではコロナは日本ではほぼ収束していたかに見えたが、海外におけるオミクロン株の流行が報道されていた。東京都では1月7日に、令和4年1月11日から31日までオミクロン株の急速拡大に伴う緊急対応として、感染防止を強く意識するよう要請があったが、感染リスクの高い場所でなければ国内では移動制限がなかったので、感染者が少ない場所における雪の結晶撮影計画を立てた。 ただし研究計画に基づき北海道で撮影すると、撮影中に新型コロナ感染が広がった場合には東京に戻る事が難しくなる可能性もあった。そこで公共交通機関を使わず、感染の可能性が低いと考えられるレンタカーで移動可能な長野県志賀高原で1月以降雪の結晶撮影を行うことにした。長野県は当時、感染者が少なかった。1月中旬に1週間ほど志賀高原に雪結晶を撮影に行った。しかしながらこの出張期間中に雪が降ったのは1日半のみで、十分な雪結晶撮影を行う事は出来なかった。しかしながらこの出張で、比較的感染リスクが高い公共交通機関を使わないでもレンタカーを利用する事により雪結晶を撮影出来る場所を確保することができた。 しかし、令和4年1月21日から2月13日まで東京都でまん延防止等重点措置が行われた。この措置において、都民に対して、「不要不急の外出は自粛し、混雑している場所や時間を避けて行動すること」が要請された。このような状況の下、雪結晶の撮影のために出張することは困難であったので出張を断念した。またその後もまん延防止等重点措置等期間が2月14日から3月6日と延期され、さらに3月7日から3月21日まで延長された。この結果、雪結晶撮影のシーズンにこれ以上撮影のための出張を行う事は結局出来なかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要の概要に記したように、新型コロナ流行のためほとんど雪結晶撮影を行う事が出来なかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は雪結晶撮影を確実に行いたい。そのため雪結晶撮影の出張先として公共交通機関を使わない(レンタカー)で移動できる志賀高原または、コロナが収まった場合は従来の北海道大雪山系旭岳を想定して雪結晶撮影を行う。また、確率的に来年度の方がコロナ対策が進んでいると考えられるので、今年度と来年度にわたり雪結晶撮影を行いたいと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナにより予定された雪結晶撮影の出張が殆どできなかったため。時間がたった方がコロナが解決していると予測されるため、今年度に加えて当初計画になかった来年度に雪結晶撮影を行いたい。
|