研究課題
基盤研究(C)
観測や防災の専門家以外が、主体性を持って地域特性を把握し理解して現実的な防災対策に着手することは今後の日本の防災において重要な課題である。本研究では、地図情報の読解、基本的観測スキルの取得、データ解析の基礎を系統的に身につけるための教育プログラムを開発し、そのプロトタイプが完成した。丘陵地と後背湿地という2種類の地形条件の場所で実際に市民観測を実施してローカルな地域特性を評価することができた。
自然災害科学
都市郊外には1960年代以降に急激に開発された地域が広がっており、開発時期や開発以前の地形地質条件を反映して狭い範囲に防災上の弱点を持った場所がモザイク状に分布している。そのような場所では地域に密着したミクロな視点による、持続性のあるモニタリングが求められていた。本研究で開発した教育プログラムは、この課題を解決するための1つのツールになりうる。