研究課題
本研究では、幼小連携を基盤とし、系統的な数学内容をもとに、非認知能力と数学力の両方を獲得できる、幼稚園・小学校での数学遊びプログラムの開発方法、及びプログラムを作成することを目指した。本年度は、非認知能力の中でも、とくに子どもの育成に重要である実行機能(EF;executive function)に焦点をあて、また、系統的な数学内容のうち「数量」に焦点をあてて検討をし、数学遊びプログラムの開発方法、及び具体的な遊びプログラムの作成を試みた。研究の結果、まず非認知能力、数学力の両方を高めるための数学遊ぶプログラム開発の一方法を提案することができた。具体的には2チャンネルのウェラブルfunctional Near-Infrared Spectroscopy(fNIRS)機器を用いて、対象とする教育内容実施時における子どもの前頭前野の血流の活性化と、他の非認知能力のタスク実施時における前頭前野の血流の活性化を測定し、それらを比較し検討をする方法である。たとえば、ソロバンタスクと実行機能の行動観察調査の指標タスクであるWechsler Intelligence Scale for Children - Fourth Edition(Wisc-Ⅳ)のWMI(Working Memory Index) タスクの順唱、逆唱タスクなどを子どもに実施し、実施時における前頭前野の血流の活性化を比較する方法である。それらの結果をもとに幼・小数学遊びプログラムの作成を行った。その中で、具体的にそろばん遊びプログラムなどについて開発し、一事例研究ではあるが,その妥当性が示唆された。
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